アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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今そこにある絶望と希望

2011年11月17日 22時20分45秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
●「セシウム米、僕が一番恐れていたこと」(農家の婿のブログ)より
※注:ブログの原文はそのまま転載しましたが、読み易さの便宜を図る為に、行間圧縮と段落分けを適宜施しました。

こんにちわ
今日はいきなり本題です。
僕が、米農家として一番恐れていたことが起きました。
暫定(笑)基準値超え、630bqの米が出ました

誤解されないよう、ここではっきり書いておきます。
僕は、米から数値が出ること自体を恐れていたわけではありません。

原発が爆発したんです。チェルノブイリと比較されるような事故が起きて
とんでもない量の放射性物質が放出されたんです。
とんでもない量の放射性物質が降ったんです。
ある程度の数値が出るのはどうかんがえてもわかりきっていたことなんです。

だから数値検出それ自体はまさしく想定内で
悲しいし、悔しいし、やるせないですが、
それでも僕の中で最悪なことではなかったんです。

僕の「一番恐れていたこと」とは、
後から数値が検出されたことです
安全宣言がでて、流通もしていて
応援しよう、買ってみようかなと興味を示す人が出始める中で
数値が出た

これがどれだけ福島県の農産物の信頼を失わせるか
買おうと思ったけどやっぱり数字が出た、
怖い
混ぜてるんじゃないか
とっくに流通してるんじゃないか
ちゃんと検査してないんじゃないか
数字が出ても隠してるんじゃないか
こんな不安が過りませんでしたか?

何回も声を上げてきましたけど、再度端的に申し上げます
ちゃんと検査してるのか
 → ザルですよ
混ぜてるんじゃないか
 → そりゃ混ざってますよ
とっくに流通してるんじゃないか
 → あたりまえじゃないですか
数字が出ても隠してるんじゃないか
 → それは無いと思います

福島の農家なのに、「農家の婿」は何言ってんの?
復興の邪魔、不安を煽るな、福島県民を名乗るな
お前みたいなのがいるから売れなくなるんだ
こんな凹むことを言われても、僕がブログやツイッターで発信することをやめなかったのは
こういう事態になることだけは避けたかったからです
なんにも得することは無いのに農協に噛みついて行政に唾を吐いて誰も得しない愚痴を延々と続けてきたのは、
今回のようなことが起きるのが、火を見るより明らかだったからです。

今年来年で済む話ならいいですよ
だけど福島の農家は、今後数十年以上
放射能と向き合わなければならない
数値が検出されなかったとしても、検出されなくなったとしても
今度は風評と戦わなくてはならない。
不条理に奪われた「安心」を取り戻す努力をし続けなければならない
これが現実なんです

原発がハーイした時点で「安心」やら「安全」やらは
とっくにどっかに行ってるんですよ
農業王国福島の農業に残ったのは、今まで積み重ねてきた「信用」だけだったんです
だからそれだけは無くしたくなかった。
それさえ無くさなければ、いつか絶対にまた福島は農業王国として復活できると思った
なのに農協や行政が採った対応は、その唯一残った信用にションベンかけるような理解し難いものでした。

実際、応援してくれる人には感謝以外の言葉が見当たらない
多くの善意には頭を下げる以外の選択肢が思い浮かばない
だけどその善意につけこんでなんとか乗り切ろうとするお上の様には
屈辱以外の何物でもない

だから僕は罵られようがなんだろうが、信用だけは失わずに済むよう
偉くもない、お金もない、頭もない、そんなやさぐれ農家の僕でも出来ることを
偉い人に届く主張でもないのに必死で書き続けてきました。
だけどやっぱり起きてしまった・・・

ここ数カ月で地に落ちた福島農業への信用にとどめを刺す一撃
それが今回の事件です
福島農家は今後、検査に頼らざるを得ないんですよ
そしてきちんと「大丈夫でした」とアナウンスしてもらわないことにはどうしようもないんです。
でもそのアナウンスが信じてもらえなくなったら、一体全体農家はどうすりゃいいんですか

こんなことはわかりきっていたことです
1174カ所の検査?
福島に田んぼが何枚あると思ってんだ
山水が集まる田んぼだから?
そんな田んぼが珍しいとでも
砂地だから?
浜通りって知ってるかい

たまたま当たりを引いただけのことです
予備検査でも出たでしょう?
それを無かったことにして他の田んぼで本検査して「問題なし!キリッ」
そして不十分な検査のまま安全宣言
さらに、JAの唯一の英断に対して、アホ知事のアホ宣言

どう考えたって検査を受けていない高数値の米なんてとっくに流通してる
松本友作副知事 「県としては可能なかぎりの綿密な調査を実施したつもりだったが、残念ながら暫定基準値を超える値が検出されてしまった。どうして高い数値が出たのか、原因究明が必要だ」
ちゃんと検査してないからに決まってんだろアホが

大体、あんたら個人で測って報告したって動いてくれなかったじゃん
公式として認めたくないばかりに、そういうの避けてきてんじゃん
むしろ今回みたいに個人調査結果を参考にすることのほうが少ないじゃん
どんだけ目の前に美味しいニンジンぶら下げられてるのか知らんけど
それに振り回されるのは末端の農家だってことを、いい加減に理解してくれよ・・・

そのご立派なオツムをご立派な綺麗事に向ける一割でいいから
将来のことを考えてくれよ・・・
あんたらは露出オナニー大好きなのかも知らんけど
そのクソったれたオナニーのおかげで多数の農家がどんどん詰んでいってんですよ

根拠希薄な安全宣言
今後誰がそれを信じてくれるんだよ・・・
ホント勘弁してくださいよ

婿
http://ameblo.jp/noukanomuko/entry-11081118043.html


●「わかもの120時間座り込み」のブログより

2011年3月11日の東日本大震災から8か月が経ちました。

原発への不安はすべての人に共通しているはずの問題だと思います。
だけど、原発爆発という大事故が、
いま多くの人達にとって過去の記憶となっていたり、
自分には関係のない事だととらえてしまっていたり、
そんな印象を受けるのは私だけでしょうか?

東日本にいる子供たちをはじめ、
多くの人達はいま現在も大量の放射線のなか生活しています。
子供たちの体に影響が出るのはわかりきった事なのに、
向き合おうとしないこの国の雰囲気が不気味に感じます。

それでもなお新たに造ろうとしている山口県の上関原発計画、
11月1日に事故後初の再起動をした佐賀県の玄海原発、
そのほか原発をおし進める電力会社を見ると分かるように、
この国のシステムは矛盾だらけです。

原発事故の影響は何も終わっていません。
これから更にひどくなり、無視できない状態になるのは確実です。
そうなった時に私たちは何が出来ますか?
もう何が起きてもおかしくないのです。

福井県の若狭は世界一原発が密集し、
その電気のほとんどが大阪に送られています。

大阪に住む私たちの意識が変わらない限り、
福井の原発を止める事も、この社会のシステムが変わる日も来ないと思います。

これから先生まれてくる子供たちの為に、
自然や、地球に住む全ての生き物のために座り込みを行います。

わかもの世代、
おかん、おとん世代、
ばあちゃん、じいちゃん世代
あかちゃん世代

みんなが一つになれれば良いなと思います。
いつでも良いので気軽に来てください。

とき 11月14日午前11時から11月19日午前11時まで 
ところ 関西電力本店前(大阪市北区中之島3-6-16 地下鉄「肥後橋」駅300m)
http://ameblo.jp/wakamono120/


 危険な原発はもう推進しない、除染も避難も補償も最善を尽くす。そうした結果の後に、福島産商品の安全性が確認されて初めて、みんなも「福島産を買おう、買って福島の復興を支えよう」という気になるのです。その一番肝心な事から目を塞ぎ、形だけの安全宣言と「頑張ろう」キャンペーンの押し売りだけで取り繕うとするから、その嘘が露呈した時には、もう取り返しがつかなくなってしまうのです。

 これは福島産の米だけに限った事ではありません。数日前の朝のNHKニュースでは、中国・四国地方の山地土壌からも放射性セシウムが検出された事を報じていました。山地から検出されたという事は、平野部にも河川を通じて汚染が広がっている、もはや日本の何処にも汚染されていない所はないという事です。微量かどうかはこの際関係ありません。311以前には1ベクレルも検出されないのが当たり前だったのですから。

 また、これも数日前に、たまたま駅構内に置いてあった無料求人誌を何気なくめくったら、福島原発周辺(双葉郡)での瓦礫撤去作業員募集の広告が、日給1万円の紹介派遣求人の形で載っていました。「政府の線量調査済の地域です(決して安全だとは言わない)」「防護服も無料支給します」「ガンバロウ!東北・日本!!」「難しい作業ではない、人の役に立ちたいという気持ちだけで充分です」と御託を並べながら。
 じゃあ、何でそんな作業を、たった日給1万円そこらの、社会保険加入の記載もない有料紹介派遣の形で募集するんだよ!「復興をみんなで支えよう」と言うのは口先だけで、危険でしんどい事は全部下積みの貧困層に押し付けているのじゃないか。(記事見出し画像参照)

 その一方で、私の地元・大阪でも、関電包囲の座り込み行動が、若者によって担われていました。実は私もごく最近ですが、お膝元の関電前でも東京の経産省前と同様の座り込みが行われている事を知り、今日の休みにたとえ数時間でも応援に駆けつけようと思っていました。しかし、あいにく腰痛がまた数日前から徐々にぶり返してきていて、参加は見送らざるを得ませんでした。
 真の復興もここから初めて生まれます。若し応援できる方がおられましたら、自分の出来る範囲で結構ですから、是非応援をお願いします。
コメント (1)
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