アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

コスモタワー(旧WTC)探訪記

2011年11月25日 23時14分53秒 | 都構想・IRカジノ反対!
WTC ハシモトト?オリ 2


●橋下氏はどんな実績を残したのか検証してみよう~(2)咲洲庁舎(訂正有り)(Afternoon Cafe)

WTCは大阪市と民間が出資した第三セクターが貿易拠点とすべく1200億円をかけて1995年に完成させた高層ビルですが、着工後にバブルがはじけたためテナントの家賃収入のあてが外れてたちまち赤字に陥り、「バブルの塔」と呼ばれました。
2004年には金融機関との間で特定調停が成立し経営再建がすすめられるものの(一度目の破産)、2009年には会社更生法の適用を申請し、結局二度目の破産。

既に、老朽化する大阪府庁舎は新庁舎を建てずに耐震補強工事を施すことが前太田府政時代に決まっていたのですが、橋下氏はそれをとりやめ、このWTCを安く買って新庁舎(やがて都庁舎)にすることを思いつきました。

しかし府議会はこれに待ったをかけました。
WTCはアクセスが悪い、防災対策に問題有り、周辺の開発計画の頓挫など、新庁舎として使うには多くの難点が合ったからです。

橋下氏は2009年3月に府庁をWTCに移転する条例案と予算案を府議会に提出しましたが、否決されました。
(これが、議会を自分の勢力で占めて言いなりにさせるために大阪維新の怪を結成するきっかけになったと思われます。)
その後橋下氏は2009年9月再び府庁移転の条例案と予算案を府議会に提出、条例案は通らなかったものの(三分の二の賛成が必要なので過半数では足りなかった)予算案(過半数でOK)は通ったため、WTCの買い取りが実現したのです。

買い取り額は85億円、随分とお得なように思えました。

ところが3/11に東日本大震災がおこりました。大阪も震度3でしたが揺れました。ですがたった震度3で「エレベーター全26基が緊急停止し、うち4基に男性5人が5時間近く閉じこめられ、エレベーターを支えるワイヤロープが絡まる、地震発生から丸1日が過ぎた12日夜の時点でも8基が復旧しないなど耐震性への不安が露呈」しました(wikipedhiaより抜粋)
超高層ビルに深刻な被害をもたらす「長周期地震動」のせいと見られます。

専門家は次のように一刀両断しました。

(注:以下、下記URLの新聞記事から引用)
 専門家との意見交換会で、防災拠点の複数化の必要性について、とうとうと持論を展開していた橋下知事の顔色が変わったのは、名古屋大の福和伸夫教授(建築学)が、咲洲(さきしま)庁舎について「倒壊の可能性も検討すべきだ」と発言したときだった。

 福和教授が取り上げたのは、高さ256メートルの咲洲庁舎と、人工島・咲洲の固有周期がいずれも約6~7秒で一致するために共振してしまう-との問題。

 3月11日の東日本大震災で、咲洲庁舎は、震度3だったにも関わらず、10分間揺れが継続し、壁など計360カ所が損傷、最上階付近の振幅は約2・7メートルに達した。東海・東南海・南海地震が起きた場合、揺れは約5倍の12メートル以上になる可能性がある。

 橋下知事は「(防災拠点が)下層階なら大丈夫ですか」と質問したが、福和教授は「上層階がこれだけ激しく揺れれば下層階も使えない」と即答した。
http://www.sankei-kansai.com/2011/08/19/20110819-056715.php

さすがにこれでは府庁移転を断念せざるをえません。
しかし全面移転は断念したものの、まだ未練がましく部分移転して本庁舎との併用を主張しています。どうやら咲洲に通わねばならない府の職員の安全確保など二の次のようです。

移転断念に伴う損失額は購入金額の85億にとどまりません。耐震工事に130億かかるとも言われています。
そして大阪府の所有物である以上、府が維持費を出し続けねばなりません。
橋下氏の言うように併用を続けた場合、今後30年にかかる経費はその額なんと1200億円にのぼるという府の試算が出ました。

ああ、典型的な安物買いの銭失い・・・
(以下略)
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-799.html

 前回記事の中でそのWTC(現コスモタワー)の事を取り上げましたが、その時に撮った写真で、未公開のものから更に数点、ここに紹介しておきます。

  
 左上から右へ順に、アクセス交通機関のニュートラム、最寄り駅「トレードセンター前」で下車して岸壁に停泊中のフェリー(サンフラワー)、WTC隣接のATCショッピング街。
 ATCには大阪市役所の一部や消費者センターも入居しており、WTCへの連絡通路沿いにはそこそこ人の流れもあるものの、そこから少し外れると、もうこの有様。

  
 同じく左から右へ順に、コスモタワー(旧WTC)ビル(最寄り駅からATC経由の連絡通路で入れる)、その出入口(大阪府庁の一部も咲洲庁舎として入居)、ビル内の喫茶店で食べた「海上自衛隊カレー」(500円)。
 このカレーは、殆ど具はありませんが、味はまあソコソコでした。でも、手頃なパスタやパンのメニューが他に幾らでもあり、誰もこんなカレーなぞ注文していませんでした。

 
 コスモタワー1階広場と、そこに展示されていた「サンチャイルド」のオブジェ。この「サンチャイルド」ですが、何とチェルノブイリの原発事故をモチーフに、「被災から立ち上がる子ども」を表現したものなのだそうです。
 子どもに放射線防護服を着せて、右手にヘルメット、左手に太陽、左頬には絆創膏、防護服の胸元には線量計。それで「放射能に打ち勝つ」てか?バカバカしい。そんな下らない根性論振り回すよりも、最初からそんな目に遭わないように、脱原発を進める事のほうが先決だろうが。

 その後、エレベーターとエスカレーターで55階の展望台に上がり(入場料500円)、前回記事にアップした写真を撮りました。埋立地の海岸べりにあって通うのに不便で、おまけに軟弱地盤の上にあって、少しの地震でもうひび割れ。もうエエとこなしのこのWTCビルですが、一点だけ褒めるとすれば、隣接のATCビルも含めて、テナントとして入居している飲食店の価格がリーズナブルな事。千円で充分お釣りが来て、腹いっぱい食べる事が出来る。但し、展望台に併設されたバカ高い喫茶店(ブレンドコーヒーで400円だったか?)を除いてですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする