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「自民圧勝」の総選挙が終わって

2012年12月19日 22時37分27秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 取り急ぎ見出し画像の資料を作ってみました。内容は今回の衆院選比例区・選挙区と前3回比例区の議席・得票動向の分析です。
 分析といっても大したものではありません。自公両党が圧勝したかのように言われる今回の選挙も、43%の得票で79%もの議席を掠め取れるインチキな選挙制度や、多党乱立・争点ぼかしによる一千万票以上もの棄権によって、自民党がたまたま漁夫の利を得ただけに過ぎない事を、単にウィキペディアの記事からまとめただけのものです。
 既に同種の記事がメディアやネットにも掲載され始めていますので、情報はそちらから得る事が出来るものの、やはり自分でも原資料に当たり数字で掴んでおかない事には、単なる受け売りにしかなりません。かといって、生活に追われている身では、学術論文みたいなものに取り組んでいる余裕はありませんので、とりあえずネットで最低限の知識だけは仕入れておこうと思って作りました。

 同種の記事の中でも東京新聞のものが分かりやすいので、「薔薇、または陽だまりの猫」さんのブログにアップされていた同紙の記事全文を下記に掲載しておきます。確かに全文転載は著作権に抵触する行為かも知れませんが、そのままにしていたら流れて読めなくなってしまいますし、憲法改悪・徴兵制で「生きるか死ぬか」「殺されるか逃げるか」の事態を前に、そんな事いちいち気にしていたら何も出来ません。
 「何とまあ大げさな」と思う人もいるかも知れませんが、仮に徴兵されるのが若者の一部だけだったとしても、「お国の為に死ね」と言われるような社会になれば、国や企業に何されても、例えば「嫌なら福島原発の収束作業に就け」と言われても拒否できなくなってしまいます。私はどちらも嫌ですね。
 これは福島差別でも何でもありません。福島の人だって、原発さえなければ危険で人権無視の事故処理なぞしなくても良かったのですから。故郷の自然や暮らしを破壊されずに済んだのです。その自然や暮らしを破壊し、社会保険も寮費もカットして、バイト並みの低賃金で労働者を使い捨てにする原発を容認したまま、嫌がる人間を「非国民」呼ばわりする方がよっぽど鬼畜の所業です。

 その前述の資料を踏まえた上で、来年の参院選やその後にいよいよ本格化する憲法改悪とどう闘うのか、それを自分なりに記事にまとめようと思っています。本当は、これから忙しくなる年末の前にそれをやるつもりでしたが、資料を作るだけで精一杯でした。出来るだけ早めに記事を仕上げようと思っていますが、書けなければせめてこの資料だけでもアップしようと思います。

(以下転載)
自民 比例219万票も減  乱立棚ぼた これでも勝てた
小選挙区制 多大な貢献
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012121802000139.html
2012年12月18日 東京新聞[核心]

 衆院選の結果は、自民党の安倍晋三総裁でさえ「自民党に信任が戻ったのではなく、民主党政治の混乱に終止符を打つべきだという国民の判断だった」と“敵失”による勝利だと認めている。実際、過去のデータと比べると自民党は今回の衆院選で胸を張るような得票を得ているわけではないことが分かる。
小選挙区、比例代表の選挙結果を分析し、棚ぼた式での自民党勝利となった衆院選を斬った。 (金杉貴雄、関口克己)

◆5党対決区完勝
 小選挙区は、有力候補者が多いほど当選ラインは低くなる。今回の衆院選では、 自民党が最も恩恵を受けた。
一番象徴的なケースが民主党、日本維新の会、日本未来の党、みんなの党との「5党対決」となった12選挙区。自民はここで全勝した。
 個別の選挙区を分析すると、自民が強かったわけではない。東京1区の新人、山田美樹氏は民主党の海江田万里氏に競り勝ったが得票数は3割に満たなかった。小選挙区制では「投票者の5割以上の得票が必要」と言われることが多いが、12選挙区で「5割以上」を得た候補は1人もいなかった。
 維新、未来、みんなの3党を合わせた得票率が自民を上回ったのは12選挙区中7つ。3党のうち、いくつかが擁立を見送り「非自民票」が集約されれば、自民候補が敗れた可能性はあった。

◆69議席
 政党乱立が自民党を利したのは、2003年の衆院選データと比較すると一目瞭然だ。
 今回、自民党が小選挙区で得た得票数は43.01%で獲得議席は237。1996年に現制度が導入されて以来、最高となった。
 一方、03年の得票率は43.85%で獲得議席は168。得票率はわずかながら下回ったのに、獲得議席は、今回が69議席も多かった。03年では、小選挙区に100人以上の候補を擁立したのは自民党の他は、民主、共産の両党だけだった。今回は未来、維新も100人以上の候補者を立てた。
 他の党が「非自民票」を奪い合うことで、自民党が漁夫の利を得る結果になった。今回、候補者が乱立せず、小選挙区が03年並みの獲得議席に終わっていたら、自民党は比例代表で得た57議席を合わせても、単独過半数(241)に届かなかった計算になる。

◆12.9%
 当選者が1人の小選挙区では、落選者に投じられた「死票」が多く出る。政党乱立の今回は、総得票の53%が死票。有権者が投じた貴重な一票の半分以上が選挙区では生かされなかった。
 自民は289人が出馬し、237人が大量当選。死票率も12.9%と、全体の割合よりも4分の1以下と低かった。自民党の得票が、効果的に議席に結びついていたことが分かる。自民と連立政権を組む公明党は小選挙区立候補者9人全員が当選。死票はゼロだった。
 一方、大惨敗を喫した民主党は死票率は82.5%。自民党の6倍以上に達した。未来に至っては、111人中2人しか当選できず、死票率は94.3%と極めて高かった。

◆2議席上乗せ
 自民党は比例代表での得票数は、衆院選で比例代表が導入された1996年以降、過去最低だった。この一点からも、自民党が積極的な支持を得ていなかったことが分かる。
 しかも長年続いた自民党政権に対する批判を受け、民主党に惨敗した09年(約1,881万票)より219万票も減らしている。小選挙区では「よりましな候補」として自民党候補を選んだものの、比例代表では「自民党」と書くのに抵抗感が残る有権者が多数いたことを示している。
 比例得票で伸び悩んだ自民党だが、ここでは低投票率に救われた。議席数は57。郵政選挙で圧勝した05年の77議席と比べるとかなり少ないが、09年より2議席上乗せした。

死票率56%に上昇=民主は惨敗で8割超―衆院選【12衆院選】
時事通信 12月17日(月)16時31分配信
 16日投開票された衆院選で、小選挙区で落選候補に投じられ、有権者の投票行動が議席獲得に結びつかなかった「死票」は、全300小選挙区の合計で約3730万票に上った。小選挙区候補の全得票に占める「死票率」は56.0%で、前回の46.3%と比べ9.7ポイント増となった。
 今回は「第三極」として新たに日本維新の会や日本未来の党が参戦して12党が乱立。共産党も前回までの方針を転換し、原則として全選挙区に候補者を立てた。当選者が1人の小選挙区制では、候補が多数で票が分散されれば当選ラインは下がり、落選候補の合計得票数が増える傾向があることから、前回より死票率が上がったとみられる。
 死票率を政党別にみると、小選挙区で237議席を獲得した自民党は12.9%で、大敗した前回の74.0%から大きく低下。一方、惨敗した民主党は前回の13.2%から82.5%に大幅上昇した。第三極同士で共倒れが目立った維新も81.9%。小選挙区全勝の公明党は0%だった。 

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衆院選:得票率と獲得議席に大きな乖離(毎日新聞17日)
http://mainichi.jp/select/news/20121217k0000e010344000c.html
【衆院選】「死に票」増加40%に 政党乱立影響も 民主は67%強
(産経新聞17日)
http://sankei.jp.msn.com/smp/politics/news/121217/elc12121709540248-s.htm
自公圧勝と言われるが… 比例は自219万減、公94万減 信任されたとはとても
いえない 09年比(しんぶん赤旗18日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-12-18/2012121801_02_0.html
投票率最低なのに…選挙区の無効票「過去最高」(朝日新聞17日)
http://www.asahi.com/politics/update/1218/TKY201212170931.html?tr=pc
乱立、政治不信…政党も痛感 投票率戦後最低 要因は?(東京新聞18日)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000127.html
コメント (17)
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