アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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仲間が一人増えた

2017年08月23日 16時10分46秒 | 当ブログと私の生い立ち


 私が借りている新今宮のホテルに、同じバイト先仲間の小杉君(仮名)も住む事になりました。今、彼は私の部屋の4階下の部屋に住んでいます。
 そのホテルは、1泊2千円ですが月極にすると4万3千円と格安で、水光熱費込みでエアコンもテレビも使い放題、風呂・トイレは別ですが、展望式の共同浴場が最上階にあり、トイレも各階にあります。浴場も深夜(0~7時)・日中(12~17時)以外はいつでも使えます。
 その条件を聞いたバイトは皆、羨ましがっていました。その家賃相場でも水光熱費は別という所が大半ですから。でも、まさか小杉君が本当に来るとは思いませんでした。彼は、とりあえず一週間住みながら他の物件も並行して探し、それでも他に良い物件がなければ、今の所に月極にして住むつもりでいるようです。

 実家を出て本当に良かったと思います。
 まず第一に、何よりも「毒親」に気兼ねしなくても良くなった事で、気が楽になりました。それが可能になったのも、経済的独立あればこそです。
 そして第二に、通勤時間が半分に短縮されました。職場に近くなった事で、これまでより1時間は多く睡眠が取れるようになりました。それでも5時起きで、まだまだ朝は早いですが。
 第三に、立地条件が全然違います。天王寺までなら余裕で歩いていけるし、難波や日本橋も無理すれば徒歩でたどり着く事は可能です。すぐ近くにはコンビニもスーパーも百均も量販店もあり、どんなに遅く帰ってきても買い物ができるようになりました。郊外住宅街の実家に住んでいる時は、つい最近になるまではコンビニすら近くになかったので、夜遅くなると、もうどこにも買いに行けませんでしたから。

 しかし、良い事ばかりではありません。
 欠点の第一は、4畳半1間で、部屋には最低限の備品しかない事です。テレビはあるものの、冷蔵庫はありません。テレビ台の下にある冷蔵庫は、実は本当の冷蔵庫ではありません。冷却機能のない、ただの「保冷箱」です。冷蔵庫として使う場合は、蓄冷剤を買ってきて冷やさなければなりません。その蓄冷剤も、せいぜいもって一晩が限界です。これでは自炊も買い置きも出来ないので、食事はすべて外食です。この出費がバカになりません。
 欠点の第二は、前述の理由とも重なりますが、ホテルの仮住まいで部屋も狭い為に、自分で家具や家電を買い足したり、部屋の中を模様替えする事は、ほぼ不可能です。ベランダはおろハンガー掛けも二か所しかないので、洗濯物の部屋干しにも不自由しています。
 欠点の第三は、居住者全員が限られた時間に共同浴場に殺到するので、なかなか落ち着いて入浴出来ません。銭湯のように、ゆったりと入浴という訳にはなかなか行きません。小杉君も、風呂はホテルの共同浴場ではなく、外の銭湯をもっぱら利用しているようです。

 これが、トイレ・風呂付の普通の賃貸物件であれば、中古の小型冷蔵庫を買って自炊や買い置きもでき、洗濯も自分の下着ぐらいなら風呂で洗濯できるのですが。仮住まいだと、すべて外食やコインランドリーに頼らざるを得なくなり、その出費がバカになりません。
 実際に試算してみましたが、月収わずか18万円前後の給料では、税金や社会保険料、通勤定期代、携帯電話料金、個人年金保険料、腰痛治療のための鍼灸治療費などの固定支出を差し引けば、手元に残るのは約3万7千円しかありません。1日当たりに換算すると僅か1200円余です。後は貯金を取り崩すしかありません。少しでもその目減りを抑えるべく、インターネットは基本的に携帯のみで行うようにします。ブログの更新も週一回ペースが限度です。夕食は、安価で栄養も確保できるように、できるだけカレーにしようと思っています。ひょっとしたらWワークも考えなければならないかも知れません。



 秋田県横手市の木造2階建て賃貸アパートで昨夜起こった火災事故のニュースがテレビで流れていましたが、このニュースもとても他人事には思えませんでした。アパートの築年数が古く、いったん火が出れば、後はあっという間に燃え広がり、住民はもう為す術が無かったとの事です。食事付の物件だったので、中高年の一人住まいの方が住民の大半を占め、居住者同士の交流もほとんどありませんでした。居住者の大半が生活保護受給者で、近くの精神科のクリニックに通っている人も多かったようです。
 私の今住んでいるホテルも、鉄筋10階建てでサービス内容の詳細こそ異なるものの、共同浴場に各階別トイレと、横手のアパートと同じような間取りです。
 その一方で、横手のアパートでは、より多くの消火器を設置し、火災を想定した避難訓練も何度か実施していたそうです。食事込みの家賃にしたのも、できるだけ居住者の経済的負担を減らそうとしたのでしょう。
 でも、大家サイドが幾らそのように個人的に努力しても、肝心の施設が老朽化していたのでは、しょせんは「焼け石に水」だったようです。民間や個人の努力だけでは限りがあります。安価で良質な公営住宅の建設こそ急務です。住まい(居住権、生存権)も基本的人権の一つです。私たちの税金も、それらの権利を政府に保障してもらう為にこそ払っているのですから。食費補助などの民間・個人の努力も、政府の後押しがあってこそ、初めてその真価を発揮する事が出来るのです。
 私のほうも、とりあえず今日ホテルに帰ったら、避難経路図に記載されている避難ばしごの位置と使い方を、さっそくフロントに聞いてみる事にします。

以下、河北日報の記事より。
<横手アパート火災>生保受給者、精神科通院歴ある人ら多く入居
 秋田県横手市南町で22日に全焼し、入居者とみられる5人が死亡・安否不明となった木造2階のアパート「かねや南町ハイツ」は、朝夕食付きで月5万円強という割安な家賃で全28室中、25室が埋まっていた。関係者によると、入居者には年金生活の高齢者や生活保護受給者、精神科の通院歴がある人もいて、社会的弱者の受け皿になっていた。
 不動産登記簿によると、アパートは築48年。仕出し業のよこてフードサービス(横手市)が運営し、20〜70代の男性24人と男性管理人が住んでいた。風呂やトイレ、食堂、台所は共同で、各部屋に6畳間と1畳分の収納がある。
 横手市社会福祉課の担当者は「個別の物件を紹介することはあり得ない」と否定するが、逃げて無事だった男性は「生活保護を受給する際、行政から紹介されるアパートだった。デイケアの生活訓練をしていた人もいた」と証言する。
 よこてフードサービス社長の佐々木安弘さん(48)が約10年前、精神保健福祉ボランティアの会長を務めた経験から、そうした人々も受け入れ、家賃を据え置いていた。佐々木さんは22日午前1時5分ごろ、警備会社からの一報で駆け付け、1階の部屋の戸を蹴破って避難を促したという。
 市消防本部が2012年に実施した立ち入り検査で、防火面の不備はなかった。15年に同社が管理する別のアパートが失火で全焼して以降、アパート内は火気を一切禁止していた。
 佐々木さんは「防火対策を取っていたつもりだった。今後のことは考えられない」と肩を落とした。
https://news.goo.ne.jp/article/kahoku/nation/kahoku-01_20170823_43012.html
コメント (1)
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