アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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食が足りてこそ初めて世界も平和になる

2018年10月29日 23時03分44秒 | 当ブログと私の生い立ち

 

今日はチキンラーメン発祥の地、大阪府池田市に行って来ました。まず阪急池田駅近くの観光案内所でチキンラーメンと麺が乗っかったコロッケの昼食をいただきました。チキンラーメンにはお湯をかけてから3分間待つ為の砂時計が付いてます。案内所のお店には他にも麺乗っけの唐揚げやソフトクリームも売ってました。そこからカップヌードル・ミュージアム(インスタントラーメン発明記念館)に向かいました

 

池田市はチキンラーメンを町興しに活用しようと躍起になっています。その為、ソフトクリームや唐揚げ、果てはチャーハンやお好み焼きにまでチキンラーメンをトッピングした商品を売り出すようになりました。私が食べた麺乗せコロッケは、パリパリした食感が食欲をそそり美味しかったですが、流石に麺乗せソフトクリームまで食べる気にはなれませんでした…。

 

ミュージアムでは、日清食品創業者の安藤百福(あんどう・ももふく)がチキンラーメンを発明した当時の研究小屋が再現されていました。百福はここで、濃厚チキンスープで味付けした麺を、天ぷら油で揚げて水分を弾き飛ばす事で、長期保存でき、お湯で直ぐに戻せる即席麺を開発しました。小屋の隣ではスープの出汁をとる鶏も飼っていました

 

百福はチキンラーメン以外にもカップヌードル、UFO、どん兵衛等のヒット商品を次々と生み出していきました。実は私は、昔はこのチキンラーメンは余り好きではありませんでした。ラーメンの袋には「お湯を入れて3分後に丼の蓋を開けて食べるように」と書いてありましたが、3分も経てば麺がふやけてしまい、全然食べ応えが無かったからです。しかし、チキンラーメンのパリパリした食感は好きだったので、お湯を入れて1分で蓋を開けて食べたり、生で麺をかじったりしていたのを覚えています。

 

ミュージアムの中には、インスタントラーメンの歴史や、世界のカップ麺、自分の食べたいオリジナルのカップヌードルを製造してもらえるコーナーなどがありました。

 

今やNHKの朝ドラ「まんぷく」のモデルにもなった安藤百福や妻の仁子。しかし、百福は実は台湾出身の中国人、呉百福である事は余り知られていません。現に記念館の展示でも、その事実には一言も言及がありませんでした。ところが、実際は夫婦ともに、貧しい生まれてあったり、事業に失敗したりして、失意のどん底にあった時期がありました。

しかし、持ち前のバイタリティーでそれらの逆境をはねのけ、シングルマザーや苦学生、倒産で苦労した経験を生かし、「食足世平」(食足りて世の中が平和になる)の哲学を持つに至ります。百福が創業した日清食品の社名も、日中友好の願いから来ていると言われています(但し、創業当時の社名は中交総社で、本社所在地も泉大津市でした)。いずれも、今のトランプ・安倍・橋下や、ワタミ・電通などのブラック企業とは対極の立場にあります。

私がこの地を訪れるようになったのは、先述のドラマ「まんぷく」が頭にあったのと、記念館の入場料も無料だったからです。いわば、ほんの思い付きからです。しかし、その初めての訪問で、色んな事に気づかされました。新商品の誕生には、繰り返し失敗しても諦めないバイタリティーや、血のにじむような努力が必要ですが、それだけでは「ブラック企業創業者の武勇伝」と同じです。では、安藤百福とブラック企業創業者とは一体何が違ったのか?

 

れは、「世の為、人の為」という気持ちがあったか否かだと思います。「世の為、人の為」なんて言うと大層に聞こえますが、要は「どれだけ自分が楽したいか、幸せになりたいか?」「それを自分だけでなく周囲の人にも広めようという気持ちがあるか否か?」に尽きると思います。単なる自己犠牲だけでは長続きしません。まずは「自分がどれだけ幸せになりたいか?」、次は「その幸せを人にも広めたいか?」。百福にはその両方の気持ちがあったのに対し、ブラック企業創業者には前者しかなく、自分の栄達や金儲けしか眼中になかった。それが、消費者に末永く支持される商品を生み出せるか生み出せないかの分かれ道になったと思います。

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