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首相官邸HPに送った抗議メールの全文

2018年10月31日 08時38分33秒 | 職場人権レポートVol.3
 
 
外国人労働者の受入枠拡大について
 
標記テーマで昨日携帯から意見を送信しましたが控えが残らなかったので本日パソコンから改めて送信します。
 
政府は、この度の入管法改正で、今まで大学教授や医師などの専門職に限っていた外国人在留資格を、介護・農業・建設などの単純労働にまで広げ、在留期限の延長や家族の帯同も認めようとしています。そして、安倍総理も、先の臨時国会の答弁で、「専門性や優れた技能を持つ外国人の方には、どんどん日本に来て働いて貰いたい」旨の事を仰いました。
 
ところが現実はどうか?私の会社で働いているベトナム人留学生のバイトで、日本人と同じ様に会話できる人はほとんどいません。片言でも喋れるならまだ良い方で、日本語を一言も喋れない人も決して少なくありません。これで一体どうやって仕事を教える事ができるでしょうか?これらの人々は、伝票や注文書の漢字も読めないので、出荷数の数字だけを見て商品を出荷している有様です。
 
留学生バイトの出勤状況も酷いものです。留学生は学業優先なので、就労時間も週28時間までに制限されています。おまけに、所属している派遣会社も通学している日本語学校もマチマチです。私の担当部門の例で言うと、14時始業から18時半始業まで、15~30分刻みに10通りもの勤務シフトが存在する為、朝礼や点呼も取れない状況になってしまっています。しかも、シフト通り出勤するならまだしも、実際には学校行事や、果てはバイト同士で公休日を勝手に入れ替えたりするので、無断欠勤や遅刻が横行するようになってしまいました。
 
もはや、この様な状態では、従業員の勤怠管理や教育など無理です。社員といえども管理できません。実際、社員も匙を投げてしまっています。そのしわ寄せは、全て我々日本人のバイトが被る事になるのです。
 
安倍総理は、先の国会答弁で「在留資格の延長審査は厳格にするので心配無用」と仰っていましたが、現実は斯くの如しです。建前上は留学生で就労も制限され、日本語の会話も出来る事が前提なのに、実際は出稼ぎ目的で、日本語もほとんど喋れない「名ばかり留学生」が職場に溢れ、今までなら考えられないようなミスや事故が起こるようになってしまいました。
 
これの一体どこが「専門性や優れた技能を持つ外国人」なのでしょうか?本当に「専門性や優れた技能を持つ外国人」を招聘するつもりなら、何故、介護や建設、農業などの単純労働だけに対象を限定するのでしょうか?「今まで散々、日本人を低賃金で安くこき使ってきたが、今後は人手不足でそうもいかなくなった。しかし、賃上げや手間のかかる労働条件改善は出来れば避けたい。そこで、留学や技能実習の名目で、今後は外国人も低賃金で安くこき使えるようにしたい」というのが、政府や財界の本音ではないですか。
 
政府が、本当に国民生活向上の為に、賃上げや労働条件の改善を図る気なら、僅か数十円程度の最低賃金引上げでお茶を濁すのではなく、誰でも1日8時間働いたらまともに暮らせるように、最低でも時給1500円程度の賃金は保障すべきです。そして、長時間労働やブラック企業の温床となっている三六協定の例外規定(労使協定さえ結べば幾らでも残業させる事ができる)撤廃に進むべきです。ところが、政府は実際は、過労死ラインを超える月100時間まで残業を認める「名ばかり残業規制」や、高度プロフェッショナル制度(高プロ)導入で残業規制そのものを取っ払おうとして来ました。
 
上がったのは僅かばかりの最低賃金だけで、実質賃金は物価上昇や消費税増税の為に逆に下落。これだけ過労死やブラック企業の搾取が問題になっているのに、逆に高プロ導入で更にブラック企業をのさばらせようとしている。消費税が上がっても全然、社会保障には回らず、全部、軍事費や法人税減税、海外へのバラマキ援助、オリンピックやリニア、カジノ等のゼネコン向け予算に消えてしまう。だから皆、子どもを産むどころではなくなり、少子化による人手不足を招いてしまったのです。
今の人手不足も、元はと言えば、政府・財界が自ら招いた「人災」ではないですか。
 
だったら、人手不足の中で頑張っている外国人や日本人の労働者の事も、もっと考えて然るべきではありませんか?安易な外国人依存で、それに見合う事前の受入態勢整備を怠ってきた企業の無作為は責められて然るべきですが、それを言うなら政府も同罪です。外国人や日本人の労働者を、単なる「人手不足の穴埋め」「将棋の駒」と見なすのではなく、日本を背負って立つ貴重な人材として、労働者や国民の生活をもっと保障すべきではないでしょうか。
 
(重要な追記)

私は再び夜のダブルワークを始める事にしました。今の給与だけでは預金を取り崩す一方なので。応募先は畑違いの業種ですが、昼の勤務先から数百メートルしか離れてなく、移動時間が節約できるのと、20時には仕事が終わるので、以前22時までダブルワークしていた時と比べると、まだマシかなと…。

でも、本当はダブルワークなぞしたくはないのです。昼間フルタイムで働いているのに、何故、夜も働かなければならないのか?昼の給与だけでは食っていけないからです。1日8時間働けば誰でもまともに暮らせる様になれば、ダブルワークなぞする必要はありません。

今のベトナム人留学生バイトもそれと同じではないでしょうか?彼らは、建前上は留学生ですが、実際は出稼ぎ労働者。なのに、まともな日本語教育も、まともな労働環境も用意されていない。全てとは言わないが、闇のブローカーとつるんだ日本語学校が、まともに授業も行わず学費だけぼったくる。その一方で、週28時間の就労制限もあり、バイト先は低賃金・短時間の重労働ばかり。

そんな環境で、まともに仕事しようという気になる訳がありません。ベトナム人留学生バイトの無断欠勤や仕事のやる気の無さも、彼らにとっては自衛手段なのかも知れません。

しかし、そんな言い分を認めていたら仕事にならないし、彼らを受け入れる我々も堪ったもんじゃありません。だから、ベトナム人留学生バイトに対しては厳しい姿勢で臨みます。

でも、彼らの無断欠勤や仕事のやる気の無さは、彼ら自身の責任と言うよりは寧ろ、彼らを食い物にしている日本・ベトナム両国の政府・企業や闇ブローカー、ブラック企業などの貧困ビジネスにこそ、真の責任があるという事も、同時に押さえて置く必要があると思います。

彼らとても、日本語習得に専念できる環境と、1日8時間働けば誰でもまともに暮らしていける環境がありさえすれば、もっと学業にも仕事にもやり甲斐が持てるのではないでしょうか。そのやり甲斐を持たす事こそが国の仕事ではないでしょうか。以上、首相官邸HPへの抗議メールにはそこまで書けませんでしたが、重要な内容だと思うので追記しておきます。

コメント (2)
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