アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

私の婚活「選挙公約」

2015年04月20日 20時13分30秒 | 当ブログと私の生い立ち


 私のブログの3月29日付記事「やっぱり実家を出るのは止めにしました。」の中で、知人から「最初から『成るようにしか成らない』なんて考えていたらダメだ、婚活を諦めるな」とアドバイスされた事を書きました。また、同じく4月15日付記事「こんな事なら俺が選挙に出たら良かった!」の中でも、25歳のニートが一念発起して千葉の市議選に立候補し、落選したとはいえ意外と健闘した事を書きました。この二つの事から、「何事も決して諦めずに、自分の主張を訴えていく事」の重要性を学びました。

 ・・・という事で、バン!(笑)

“私は大阪在住の元生協職員で、今は流通運送業の現場で契約社員として働いています。今はしがない非正規労働者ですが、常に世界とつながる中で少しずつ自分も社会も変えていきたいと思っています。
 戦争反対、脱原発。競争至上主義ではなく、誰でも普通に生活できて人権が尊重される社会を望みます。人並みのささやかな幸せを望んでいるのは私も同じ。でも、このご時世、福島や沖縄、格差社会やブラック企業の問題から目をそむけて、アベノミクスのおこぼれにあやかりながら、個人の幸せや家庭の幸福だけを望んでも、それは利己主義の欺瞞(ぎまん)でしかないと思うし、その個人の幸福も今の冷酷な現実の前では、はかない夢に終わるだけではないでしょうか。
 「じゃあ、偉そうに言うお前に一体何ができるのか?」と問われても、大した事はできませんが、それでも最低限、そういう社会的な視野だけは持ち続けていたいと思います。ご相手の方も、出来ればそういう価値観の人であれば好いなと思いますが、誠実な方であれば別に思想信条は問いません。ブログもやっていて、そちらでは政治の話だけでなく、鉄道趣味やグルメの話題も取り上げています。
 実際はシングルマザーや派遣労働者として日々の生活に汲々としながら、婚活の時だけ「休日にサーフィンしてます」なぞと無理に「リア充」や「ポジティブ」を装うのではなく、日常生活や仕事の上での愚痴や悩み、喜び、夢などもざっくばらんに語り合える、そんな出会いがあれば良いなと思っています。こんな硬派な奴ですが、もしお付き合い願えるならば嬉しいです。”(以上、某婚活サイトの自己紹介プロフィールより)

 ネットの某婚活サイトに、上記のプロフィールで登録しちゃいました。いわば私の婚活「選挙公約」です。
 普通、こういう婚活サイトに自分をアピールする時は、得てして、「自分がいかに三高(高学歴・高収入・高身長)のイケメンであるか」、悪く言えば「いかに外見を取り繕うか」に心を砕きます。「八方美人」を装わなければならないので、宗教観や政治信条などについては、得てして無回答か、「中道・中立」などの当たり障りのない回答でお茶を濁しがちです。

 でも、私は背も低い非正規労働者で、学歴も、三流大学とは言わないまでも、そんなに言う程有名な大学を出た訳でもない。そんな私でも誇れるものは何かと言えば、非正規になってから職場の低待遇に怒って一人で労働組合に入って会社幹部相手に団体交渉した事や、平和や人権を掲げたこのブログを運営している事ぐらいです。今時の女性にとっては下手すれば「ダサい、暗い」とマイナスで評価されかねない、「労働組合」や「平和」「人権」こそが、私にとってはむしろ誇りですらある。だったら、今更無理に「三高」や「イケメン」を取り繕うよりも、自分にしかないそういう面をアピールした方が良いのではないかと思い、敢えて「婚活の王道」とは正反対の道を歩むようにしたのです。

 本当はブログの固有名詞も出してリンクも張りたかったのですが、その一方で、不特定多数の会員が登録・閲覧する婚活サイトで、必要以上に個人情報を晒して、公安警察に痛くもない腹を探られたり、ネット右翼に付け入る隙を与えたりする愚は避けなければなりません。そういう事を色々考えれば、上記の情報公開が今できる精一杯の内容ではないかなあと思います。
 こういうネット系の婚活サイトは、良い意味でも悪い意味でも、加入の敷居が低い事が特徴です。登録無料で会費も比較的安く、気軽に出入りでき、プロフィール欄も割と自由に記入できる、登録人数も多いのが特徴です。私も数千円の会費を1ヶ月分だけ払いました。これは逆に言えば、セキュリティーも甘く、出会い系サイト感覚や詐欺師まがいの会員もウヨウヨいる可能性があるという事なので、気を付けなければなりません。サイト主催者はあくまで「出会いの場」を提供しているだけで、後の事は基本的には全て会員相互の自己責任で処理しなければなりません。

 そう考えると、「ここまで書いて本当に良かったのかな?」という気がしないでもないです。それに、前述の市議選に立候補したニートの選挙公報の文章を念頭に置いて書いたせいか、自分でも「お説教調」に感じる部分があります。一応、知人の既婚女性からは「あなたらしくて非常に好感が持てる」という感想をいただいてはいますが。でも、実際にネットにプロフィールを公開して、もうかれこれ2週間近くになり、既に10数人の女性会員からアクセスがあったと言うのに、未だに「お付き合いしたい」という返事は来ないし。こちらから送ったメールもことごとく無視されています(T_T)。
 やはりここは、もっと「イケメン」っぽく装った方が良かったのだろうか・・・?でも、いくら好い歳こいたオッサンが「ホスト」の真似をした所で、滑稽(こっけい)なだけだしなあ・・・(>_<)。

 「革命的非モテ同盟」(略称:革非同)という有志の集まりが、毎年「クリスマス粉砕デモ」や「バレンタイン粉砕デモ」を細々とやっています。10人か15人位の人数で、クリスマスイブやバレンタインデーに、「勝ち組のカップルだけが我が世の春を謳歌(おうか)し、お菓子メーカーや百貨店だけが潤うのはおかしいではないか!」と、「恋愛資本主義打倒」を掲げてデモをするのです。しかし、運動を始めてからもうかれこれ20年近くなろうとするのに、一向に運動の輪が広がっているようには見えません。
 なるほど、彼ら(女性も少数いるようですが)「革非同」の言う事も分かります。いくらクリスマスだバレンタインだと言っても、それでケーキを買ったりパーティーを楽しんだりできる人たちばかりじゃない。特に、私たち非正規労働者などは、逆にケーキの製造・出荷で残業に追われたり、休みもまともに取れなかったりする。そういう意味では、恋愛や婚活を楽しめるのも格差社会の上の方の人間だけです。
 しかし、それを言うのであれば、「派遣切り」やシングルマザーの貧困問題なども含め、格差社会の問題としてもっと広く捉えるべきであって、何も「非モテ=彼女/彼氏いない歴ウン十年のもてない男女」だけに限った話ではないはずです。昨今、中高年でも未婚の人間が爆発的に増えていますが、それは何も「非モテ」だけが原因ではないでしょう。「引きこもり」や、パートでも食って行けない女性が風俗営業に流れる「最貧困女子」の問題も、決して個人の性格や能力、甲斐性だけに原因がある訳ではないでしょう。
 それを最初から「非モテ」だけの話に限定してしまうから、「少数の変なキモい奴らが、また変なデモをしている」としか捉えられないのでは。そんな中で、いくら「リア充は爆発しろ!カップルは自己批判せよ!でも、ちょっぴり羨ましいぞ~」なんて叫んでみたところで、「カップルをねたんでいるだけだろう」としか捉えられず、いつまで経っても運動の輪が広がらないのではないでしょうか。

 私が今回、ネットの婚活サイトに登録したのは、「そろそろ結婚して親父を安心させてあげなければ」と思ったからです。しかし、それだけではなく、婚活サイトを「非モテの敵」と避けるのではでなく、むしろ「恋愛資本主義」の総本山に自分から飛び込んで、それを少しでも内部から変えてやろうという思いもあったからです。
―みんな、本当は「お嬢様」や「白馬の王子様」なんかじゃないだろう。最低賃金カツカツの給料で、休みもろくに取れない中で、朝から晩まで働かされ、バイトやパートをかけもちして、食費も切り詰めて、何とか家賃だけは支払っているのが現状だろう。中には「派遣切り」に遭ったり、DVの旦那から夜逃げ同然に逃げ出してきた人もいるかも知れない。そんな俺ら/私らが、今更無理して「AV女優」や「カリスマホスト」みたいに演じて何になる。もっと正直に本音を出し合わないか。最初は出来る範囲で、ただの愚痴でも良いから。将来の自分のパートナーも、その中で見つけようじゃないか―と(我ながらカッコイイ~(*^_^*))。しかし、現状は今言った如しです。もう一ヶ月やってみて、結果が出なければ退会しようと思っています。
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1 コメント

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Unknown (修正資本主義者)
2015-04-21 22:49:04
婚活は総体として大賛成ですが、ネットの婚活サイトの利用と言うのは本当に婚活で結婚したい、パートナーを見つけたいと思っているのか、やや疑問を感じます。
またこうしてブログに実況しちゃうのは更に更に本格的に伴侶を見つけたいのか、それともブログのネタに試しているだけなのか、後からこれで実況されてたと知れば相手はどう思うでしょう?
なもんで、宣言以降はもう潜水艦で、入籍済ませるまで一切をネット上には秘匿するのをおすすめします。うまく行かなかった件も「だからこれこれでうまく行きませんでした」なんての含めてプライバシーとして秘匿するべきです。
とか言いつつも、私もまだ独身なんですけれどもね。
生協職員だった頃はヒマは一切なかったけれども年齢の割に金回りは良かった。あの時目的意識的に自由恋愛を追求してれば良かったと後悔しています。
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