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組体操に見られるファシズム教育の蔓延に歯止めをかけよう!

2015年10月15日 08時42分49秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
大中ピラミッド(大阪府八尾市立の中学校における組体操事故)

運動会の組体操で負傷者が出た後も「ご声援有難うございました」で終わらせ観客も拍手で迎えるとは。6名も負傷し、うち1名は骨折の重傷を負ったと言うのに。もう狂っているとしか思えない。もはや戦時中の特攻・玉砕美化と同じではないか。これもファシズム教育の成果だろうか?!

 学校の体育祭などで行われる組体操の段数制限を文部科学大臣に呼びかける下記のネット署名が回ってきましたので、私も先ほど署名して送りました。
 そのネット署名呼びかけ人の説明によると、最近の組体操では、10段組や11段組のピラミッドが組まれ、最下部の最も重量がかかる位置に配置された生徒には、何と200キロもの重量が加わる事になるのだそうです。しかも、ピラミッドの高さも優に7メートルを超え、高所作業では足場が組まれヘルメットや安全帯の装着が義務付けられるほどの高さとなっているのに、そこに無防備の生徒を登らせるような危険な事が、教育の名で平気でまかり通っているのだそうです。
 安全防護策として複数の教員がピラミッドの周囲に配置されるようになっているそうですが、ピラミッドが崩れる際は外側ではなく内側の重心に向かって崩れるので何の防護にもなりません。第一、上から落ちてくる生徒をどうやって受け止めろと言うのでしょうか。幾ら大の大人と言えども、レンジャー部隊の経験者でもない素人の教師にそんな事できる訳がないでしょう。生徒の下敷きになって自分も怪我をするだけです。
 この組体操にしてもそうですが、その他にも、柔道などでのスポーツ事故の激増には無策に終始したまま武道必修化を強行したり、神話や神武東征伝説をあたかも史実であるかのように歴史の授業で教えたり、「母乳で子育て」などの非科学的な「親学」を振り回したり、全国一斉学力テストの予行演習に振り回される授業の実態など、本来なら最も知性的でなければならない学校で、反知性的で非科学的な精神論や根性論が横行し、力ずくで異論を封じ込める非民主的・ファッショ的な教育がまかり通っているような気がしてなりません。
 改悪前の民主的な教育基本法の精神は一体どこへ消えてしまったのでしょうか?このままでは日本の教育がますますダメになり、最後にはどこの国からも相手にされない国や国民になってしまうのではないかと危惧します。

(転載開始)
宛先: 文部科学大臣 馳浩 様
「安全な組体操」の実現に向けて 馳浩文部科学大臣に組体操の段数制限を求めます
呼びかけ人:内田 良(学校リスク研究所主宰、名古屋大学大学院准教授)

■「安全な組体操」の実現に向けて■

 近年,運動会の華である組体操が,巨大化しています。ピラミッド型は最高で11段,タワー型でも最高5段が組まれています。この巨大組体操ブームのなか,子どもたちの負傷事故が相次ぎ,その数は小中高で年間約8,500件にのぼっています。
 私は昨年の5月以降,巨大組体操のリスクを指摘してきました。しかし,重大事故に遭った子どもやその保護者の声は,いまも連日のように私のところに届いています。そして,事故が起きてもなお,組体操の縮小化は進まず,事故がくり返されていくという現状に,悔しい思いと危機感を抱いています。
 運動会では,組体操に取り組むことを,楽しみにしている子どもたちがいます。しかし,巨大組体操は,その楽しみを一瞬にして,大きな悲しみへと変えてしまう危険性を多くもっています。
 他方で,巨大組体操に怯えている子どもたちも,たくさんいます。土台で重さに耐えること,頂上で怖さに耐えること,楽しいはずの運動会が,苦行の場になっています。
 組体操は,文部科学省が定める学習指導要領には,記載がありません。実施しなくてもよい種目で,これだけの問題が起きているのです。それにもかかわらず,巨大組体操ブームは,いまも続いています。
 巨大組体操は,成功したときの感動と引き替えに,あまりに大きな代償を支払っています。学校が組体操を実施する際には,代償の少ないかたちで実施される必要があります。
 巨大組体操ブームが続くなか,文部科学省には,段数制限をはじめとする安全対策の徹底を各教育委員会に対して指示するよう,求めます。

【今後の予定】

2016年5月の運動会シーズンにおける「安全な組体操」の実現向けて,2016年1~2月中に,文部科学省に署名を提出します。

【関連リンク】

●特設コーナー! シリーズ「組体操リスク」 (学校リスク研究所 内田良)・・・組体操のリスクを,さまざまな角度から検証。

●小6「組体操やめたい」 学校の対応は…? (本間大輔氏(@Daisuke_RIREX))・・・組体操を拒否した子どもの闘い。40万view超。

●組体操の負荷量計算問題 (数学者 西山豊氏)・・・算数の知識で解ける組体操問題集。


宛先
文部科学大臣 馳浩 様

 「安全な組体操」の実現に向けて,貴省による各教育委員会への働きかけを求めます。
 学校は,子どもたちを暴力や虐待から守り,健全に育てていく役割を担っています。しかし,今日の巨大化した組体操は,安全面に大きな問題を抱えています。このことが,さまざまなデータから明らかになったからには,少なくとも巨大化は抑制される必要があります。
 そもそも組体操は,体育(保健体育)の活動として正式に教育課程に位置づけているものではありません。各学校の裁量によって実施されているものです。それを尊重することはとても大切ですが,しかし今日の組体操は,度を越えて巨大化しています。
 その背景には,保護者からの信頼を得ようと,見栄えがよい巨大組体操にこだわってしまう教員の姿が,垣間見えます。だからこそ,貴省の主導による規制が必要であり,それは教員が巨大組体操へのこだわりを断ち切るための手助けにもなります。
 各学校,各教育委員会の裁量に任せている限り,巨大組体操には歯止めがかからず,重大事故が起き続けます。子どもの安全と安心を最優先とするために,貴省においては組体操のあり方に関して,教育委員会に対する迅速かつ積極的な指導を求めます。
(転載終了)
https://www.change.org/p/%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AA%E7%B5%84%E4%BD%93%E6%93%8D-%E3%81%AE%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%A6-%E9%A6%B3%E6%B5%A9%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AB%E7%B5%84%E4%BD%93%E6%93%8D%E3%81%AE%E6%AE%B5%E6%95%B0%E5%88%B6%E9%99%90%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99?recruiter=47215416&utm_source=share_petition&utm_medium=twitter&utm_campaign=share_twitter_responsive#petition-letter
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5 コメント

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そのネット署名には (あるみさん)
2015-10-15 10:51:00
私も賛同しました。確かに私らが小学生時代にも「組体操」はあって、ピラミッドとかタワーとかやりましたけど、ピラミッドならせいぜい5段で、写真のような立体的なものではなく、平面的なもの。タワーなら3段でしたね。私は体が小さいほうなので、小学校時代は大抵一番上でした(^^)。組み体操の「練習時」に崩れた時は、一番上ではなく中間にいる人のほうがダメージが大きいということも知っています。(骨折などの怪我人は出ませんでしたが)
 それにしても、未婚で子どももいないため、どうしても教育現場への関心がおろそかになってしまいますね。いつの時代から、こんなバカでかい「組み体操」が流行るようになったのでしょうか?良く分かりません。
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今の学校で一体何が起こっているか? (プレカリアート)
2015-10-16 05:35:27
あるみさん、いつもコメント有難うございます。私の小中学校時代は組体操自体ありませんでした。私も未婚で子供もいないので、今、学校で起こっている事については、マスコミ報道やネットの書き込みでしか窺い知る事ができません。
だから詳しい事は分からないものの、今、学校でとんでもない事が起こっている様な気がしてなりません。私の子供時代にも、不登校や虐めや受験戦争や教科書検定もありましたが、こんな「つくる会」系の教科書が大手を振ってまかり通る事なぞ無かったし、ましてや親学や「江戸しぐさ」「水の伝言」の様な似非科学の流行なぞ考えられませんでしたから。
いつから学校はこんな得体の知れないファシズムや似非科学に支配されるようになったのでしょうか?90年代から始まった本格的な右傾化によって、それまでの左翼思想がすっかり影響力を失い、日教組が体制内の御用組合に成り下がる中で、その隙間に入り込む形で、こんな集団ファシズムや似非科学に取り込まれるようになったのでしょうか?今ここで直ぐ結論が出せるような簡単な問題ではないですが…。
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地金 (kuroneko)
2015-10-17 00:04:43
引用した記事を書きました。

http://ameblo.jp/kandanoumare/entry-12084749461.html

わたし自身は、小学校中学年で、愛国心とは何か、クラス討論をするなど、自分で考えさせる教育ってのを受けているのですが、もともと教育界の権威指向って戦後を通じてずっとあるんじゃないですかね。

以前、教科書墨塗り世代の人に、戦中は聖戦遂行を説いていた教師が、戦後はコロッと変わって、「これからは民主主義の時代だから、自分の意見を持たなければいけない。自分の意見を言えない奴は、廊下に立っとれー」と言ったという話を聞きました。(自分のところの記事に書いた覚えがあるけど探せないや)
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署名しました (cpd)
2015-10-17 01:33:25
戦時中に回帰したがっているかのような、ファシズム教育をよしとする教育者は絶えたことがないように思います。髪型まで統一し延々と奇声をあげ続けさせる特殊な訓練、思考停止と従順さを強いることを目的としているようなアレ=高校野球が容認されてきた社会ですから。何かの映画を英語字幕で観ていたら、「体育会系」がミリタリズムと訳されていて、なるほどと思ったことがあります。
近年、さらに良しとされるようになってきているのではと思います。テレビでは、体育大学のマスゲームや、幼稚園児にレスリングや無理ある高さの跳び箱を仕込む特殊な園長が持て囃されました。そして、幼稚園でも6段7段の組体操が行われるようになりました。喜んで観る親がいたとしたら、まるでドッグレースの観客です。「母乳での子育て」については、産婦人科医と助産師の宗教的独善、ブログ芸能人の付加価値として用いられることが影響しているように思います。
内田良氏は広く賛同を集める意図で仰っているのでしょうが、「楽しみにしている子どもがいます」「成功した時の感動」も疑わしく思います。
長々とすいません。私も、とても問題だと考えているもので。
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代替シゴキ万歳のスポーツ根性漫画がもてはやされるところに日本という国の愚劣さが表れている (atukei73)
2015-11-27 13:16:10
だいたい小林まこと著「柔道部物語」とか増田俊也原作一丸作画「七帝柔道記」みたいなシゴキ万歳漫画がもてはやされる現代に、日本という国の病理愚劣さを見る思いがします。

小林まこと氏の母校新潟商業高校同窓会のサイトにおける小林まこと氏の柔道部でのシゴキの思い出(http://ashiwara.jp/kaihou/vol53/08-1.html)をみると、あの時があったから今の自分がある的な全肯定的なとらえ方であり正直身の毛がよだつものを感じました。

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