ある家庭に、待望の赤ちゃんが生まれました。
お父さんもお母さんも、そして同居している祖父 (爺ちゃん) も大喜びです
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日に日に成長し、やがてハイハイをして伝い歩きもするようになります。
家族が次に待ち望むのは、最初にどんな言葉を発するかです。
そして幾日が過ぎ、ついに赤ちゃんが言葉を発したのです。
「爺ちゃん
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最初の言葉は、ママかパパだと思っていた家族はビックリ
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しかし、その翌日、祖父は急死してしまいます。家族や周囲は驚きましたが、まあ年齢も年齢だし、初孫の顔も見る事が出来たし、赤ちゃんが最初に発した言葉が 「爺ちゃん!」 だったので、迷いなく成仏したろうと話していたのです。
それから数日後、赤ちゃんは次に、「ママ!」と発しました。これにはお母さんも喜んだのですが、何とその翌日にお母さんも急死してしまいました。
赤ちゃんが最初に「爺ちゃん!」と発した翌日に祖父が急死し、「ママ!」と発した翌日に母が死ぬとは、偶然とは思えません。
青ざめたのは父親です。次に赤ちゃんが 「パパ」 と呼んだら、死ぬのは私だ⁉ そう思ったら夜も寝ていられません
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そして数日後、赤ちゃんは 「パパ」 と発してしまいました。
父親は 「あ~~~!」 俺は明日死ぬんだ!と思い、気が狂いそうになりました
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しかし、翌日になっても父親は死にません。父親がやはり2人の突然死は偶然だったのか?と安堵していると、町内会の回覧板が回って来ました。
訃報です。その家の隣の男性が死亡したとの事・・・・・。
この小噺は、私が常々参加している歌声喫茶山椒魚主宰の 「ほろ酔い歌声喫茶」(苫小牧のパブ・トレビアン) で山椒魚あるじの佐藤さんがご披露された小噺に、独自に私が脚色したものです。どこが笑えるのか分からない方がいらっしゃいましたら、このブログを見せて、オチを探してください
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「お茶の間歌声喫茶 山椒魚」さんのブログはこちらです。⇒ https://blogs.yahoo.co.jp/half402
こんな面白い小噺を聞いたのは、久しぶりでした。人が亡くなるお話で不謹慎かとは思いましたが、やはり笑わずには居られませんでしたね。