昨日は、アイスホッケー東洋大学vs延世大学(韓国)との練習試合を観戦したあと、苫小牧に映画《関ヶ原》 を観て来ました。昨日が全国一斉の封切り日でした。
ネットやTVで大々的にCMを流していましたので、かなり混雑するとおもいきや、観客は20人弱でした。私が観た時間は17時10分上映開始だったので、もっと早い時刻には大勢観客が居たのかも知れません。
司馬遼太郎原作のこの小説は、1981年にTBS系列の正月大型時代劇ドラマとして、3日間に渡り放送されています。
やはり、関ヶ原当日だけでなく、その背景をじっくり描こうとすると、上映時間3時間弱の映画では物足りないな と言うのが私の率直な感想です。
老獪・狡猾な家康が、三成を翻弄すると言うのが大方の筋ですが、今回は家康・三成・島左近・小早川秀秋の4人に重点を置き過ぎて、その他の脇役が軽視されていると言った印象です。
ちなみに、TBSのドラマのキャストは家康=森繫久彌、三成=加藤剛を始めとする豪華なものでした。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E3%83%B6%E5%8E%9F_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)
又映画の前半が、どのキャストも早口で聞き取りずらかったと思います。
秀吉や北政所の大袈裟な尾張弁、島津入道父子の薩摩弁も実際はどうあれ、何を言ってるのか理解しにくい場面がありました。
小早川秀秋が寝返った伏線が判り易く描かれては居ました。
家康の勝因は、秀吉の家臣の分断(加藤清正・福島正則らの武断派と石田三成、小西行長ら文治派)に成功したところにあると思いますが、その発端は
やはり秀吉の無謀な朝鮮出兵にあった事は間違いありません。
実はこの映画に大きな期待をして観に行った訳ではありませんでした。島左近の討ち死にの場面は迫力がありましたが、家康役の役所広司も彼の人柄がそうさせるのか、それとも演出がそうさせたのかは知りませんが、あんまり悪い家康では無かったと思います。
三成役の岡田准一も、やや演技に力が入り過ぎていました。有村架純らが演じた「忍び集団」も中途半端な感じです。
ただ戦場シーンなどは、金が掛かっているなぁと思います。結構大掛かりです。