さて、前回のキズ埋めはどうでしたか?私の場合はあまりうまくないので、どれだけ丁寧にスクラッチしてもキズは残ります。それを消さないと表面はきれいになりませんからね~。
そして、今回は下地を実際に作ります。が、2回にわけてお送りします。
下地を作る時に使うのが、「サーフェイサー」です。「下地剤」とも言えるでしょうか。
注・「サーフェイサー」は略して「サフ」と呼ばれるのが一般的です。また、サフは普通缶スプレーなので、「サフを吹く」と言うと、つまり表面をサフでコーティングした状態とも言えます。
この「下地を作る」ことをするとどんな得があるのでしょうか。
もっとも得すること、それは「塗料の食いつきがよくなる」ことだと思います。いくら模型用だと言っても、完璧に塗料がのるわけではないんですよね、残念ながら。
そこで表面にサフの層を作ります。サフは、キット表面にもしっかり食いつき、塗料との相性も良い、というわけです。
「塗料の食いつき」とは、まぁ簡単に言うと、塗った塗料のはがれにくさを言います。「しっかり食いつく」「食いつきが良い」というのは、塗料がはがれにくいことを言います。
もうひとつはキットに手を加える人にとって重要なことです。
例えばキットが黒で、そこに白色のパテを盛ったとします。
もし、この上から黄色を塗ったらどうなるでしょうか。
もちろん、普通の塗料であれば、黒の上と白の上では黄色の発色が違います。
サフは隠ぺい力(下の色を見えなくする力)が強いので、下地の色を均一にし、完成度を高めます。
他の利点は…まぁいいや(苦笑)
重要な欠点は、「塗膜が厚くなること」です。干渉には注意が必要です。
そろそろ話が長くて嫌になると思うので、写真入でいきます~。
今回使うのは、クレオスのMr.サーフェイサー1000です。
メーカー名が違う? グンゼ産業→GSIクレオスです。
1000って何? 粒の細かさです。
あとは500もあります。両方あると便利かも。
まず、前面にサフを塗装します。この時、多少分厚めでもかまいません。
いくらラッカー系とは言っても、念のため乾燥には1日はあけましょう。
ここからは部分ずつ見ていきます。
パテとプラ板の間にきれいにスジのヘコミが見えてます。
そこで、その部分を水研ぎ(水をつけて耐水ペーパーで磨くこと)します。
表面が現れたらそこでひとまずストップします。
こちらも下のほうに隙間とキズが見えてます。
同様に水研ぎします。表面が見え出すと、キズの部分にサフが残っています。
これなら成功です。
ヘコミがかなり目立ちます。
同様に水研ぎしましょう。
もちろん、キズ部分だけではなくて、全体もしっかり表面を水研ぎしましょう。
表面を均一にすることも重要な要素です。
さて、サフはしっかり出来て、表面も磨いたし完成!
ではなくて、下地が見えたので、もう一度サフを塗ります。
そこそこたっぷり塗っても大丈夫です。
お疲れ様です。前編はこれで終了です。
あ、今回使ったペーパーは、確か280番です。
ちょっと荒いです。出来れば400~600ぐらいのものを使ってください。
次回、後編も見てくださいね~☆
筆塗り サーフェイサー サフ ビン入りサフ 下地 塗装 スクラッチ