沢登りも終了すると雪が降るまでの中途半端な時期となる。昔の仲間と温泉1泊コースで盛り上がる楽しみもあるが、実際この時期は1年でも最もだれる頃。今頃だったら天然ナメコを狙うには良いだろうが、家業の方も最後の勤めをしなければならないのでこれも無理。
そのうっぷん晴らしと言う訳でも無いが、この時期になると嬉しいのが毎年菌を打っている原木ナメコの収穫。この4月に打ったホダ木には早速ナメコが出たが、不覚も早生種だったことを知らずにいたらいつの間にか開き過ぎ。しかし、見た目は今ひとつでお土産用には不向きだが、自分ではむしろ味わいが有って嫌いでは無い。
この地では3年位前までは多量に収穫のできるスギワカイが大もてだったが、今となっては誰も取る人も無ければ欲しいと言う人も無い。しかし、今や毒キノコの汚名を着せられた不遇なヤツだが、私どもにとっては今でも食卓を飾る茸の主役です。
すっかり出番のなくなったスギワカイに変り、今はおみやげ用には自家製原木ナメコが主役となっている。出荷するものでも無いのでホダ木は放置状態だが、取立てはヌメリも強くて歯ごたえ味共に良く、自分では天然物に負けないナメコと自我自賛しています。