東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

今年も暖冬の噂ならば?

2009年12月07日 | 山スキー
鳥海山 湯の台コース 2007.01.01

今シーズンも11月に月山の山頂に立てたのはラッキーだったが、しかし山スキーヤーにとってはその後が今ひとつパットしない雰囲気。何時も12月になれば月山は悪天候が続き、タイムリーに週末のワンチャンスを狙うとなると難しい。山頂方面はほぼ絶望的なのが当たり前だが。

しかし、何となくふがい無い冬型の気圧配置にはがっかりで、全国的にも気の早いスキーヤーでさえ楽しそうな知らせはいまだに聞かない。立山方面でも何となく雪は少ない模様で、あの乗鞍岳方面でも山頂から藪スキーとは、いったい山スキーをしたいなら何処に行けば良いのか!と言いたい。

おそらく今週末にはある程度の積雪が期待できて、天候にさえ恵まれれば山スキーヤーは色めき立つだろうが、その先がどうなっているのか少し不安にもなる。余り強烈な寒気団が南下しそうも無いので・・・。

でも、物は考えようで、こんな暖冬のときにしかチャンスの訪れない山域もある。どんなに暖冬とはいえ、積雪に不自由したとは聞た事が無い月山と鳥海山は、厳冬期には殆ど山スキーの対象とならないが、この時可能性が広がりチャンスが訪れる。

実際、厳冬期の鳥海山で晴れるのは月にほんの数日で、まして1日中山頂が姿を現す日は極端に少なく、シーズン中でもチャンスは稀にしかやって来ない。しかし、可能性が少ないだけに成功した時の価値と感動は大きい。

ちなみに、昨年出版された「忘れがたい山」池田昭二氏によれば、生涯を通じて鳥海山に夏冬通しで760回ほど通っている方ですが、正月近辺で山頂にたったのは3~4回のみで、厳冬期の山行の殆どは敗退山行の連続であったとある。ましてや、元旦登頂となると1回のみだそうです。

私は幸いにも2007年の1月1日に七高山に登頂出来たが、これこそまさに罰当たり的なまぐれの山行だった。今思えば、あの時新山に登頂しなかったのが悔やまれる。

しかし、まぐれと言えども運も山屋の見方。つまり、やってみないと分からない。そうなると、いつかは厳冬期のパウダー斜面を1本決めてみたいもの。出来て当たり前の山行と比べ、出来るかどうか分からない時の成功の方が遥かに印象深い。

こんな話に興味を持つ人も少ないでしょうが、勝手に思いを巡らすのも楽しみの内で、実現しなくてもその思いは中々消えない。ホラ話で終わっても良し。

特に、好き勝手に創造できるのが山スキーの魅力で、何時までも飽きずに山スキーから離れられなくなる。今までも現役のつもりになってしまう。

鳥海山 湯の台コース 2007.01.01



コメント (4)
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