東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

飯豊連峰 石転び沢上部の土石流 2013.07.21

2013年07月21日 | その他山関連
先週山形県を直撃した集中豪雨の影響は甚大で、飯豊・朝日連峰の被害もかなりあると思われます。各登山口へのアプローチ道路が寸断され、多くは復旧の目処はついていないのでこれからの夏山シーズンは影響が大きい。

今回は何の気なしに石転び沢から梶川コースの周遊を目論んだが、石転び沢上部の土石流と岩の崩落の状況に唖然としてしまった。

北股沢の土石流の一部は、中の島の下部を横切って石転び沢の右岸迄届いており、崩落したものと思われる大きな岩が堆積している。大きなものは背丈位も有り、土石流の凄まじさを物語る様で不気味な存在となっている。

北股沢の土石流本流は石転び沢の上部左岸が走路となっており、勢いのついた岩は中の島下部から石転び沢の中間部の広範囲に達している。北股沢の急な下部斜面は岩混じりで不安定な状況で、落下する可能性があり近づく事は出来ない。

最も気がかりな点は、中の島直下の右岸(梅花皮岳側)の斜面に溜まった多量の岩で、大きい上に不安定で気温が上がると何時崩落してもおかしくない様に見える。ここから転がりだすと石転び沢中間部までの広い範囲が走路となる可能性がある。

実際、梅花皮小屋から北股岳に登高の途中、中之島下部辺りから中央部をかなり大きい岩が転がり落ちたようなはっきりした跡が見られた。(11:00~12:00AM前後と思われます)幸い、後続の登山者はいなかったが、気温の上昇によりさらに落下する可能性がある。

本日は幸い気温が低く落石などに遭遇する事は有りませんでしたが、現在の石転び沢は危険性が高く登山ルートとしては不適と言えます。

県の条例でもないと登山を規制することは出来ないでしょうが、登山の自粛を促すネットなどでの広報や、登山口に看板設置などの検討が必要だと思います。



石転び沢の全景


石転び沢の下部


石転び沢中間部左岸からの土石流






中の島の遥か下に達した岩






中之島直下斜面に不安定な岩が堆積している。


中之島直下斜面に不安定な岩が堆積している。


中の島へのトラバース地点から上部




北股沢より中の島右手斜面を流れた土石流の走路


中の島より


コメント
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