東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

月山 姥ヶ岳 南西斜面~石跳川下降  2013.12.08

2013年12月09日 | 山スキー
今シーズン2回めの月山は予想外の悪天候で、志津の駐車場にやって来た何時もの常連の顔も今一つ冴えない。この西川山岳会繋がりのメンバーは毎度の顔ぶれで、中には今シーズン月山は6回目という強者もおり、その殆どがやや病的な山スキーやという点で共通している。

自分も遅ればせながらファットスキー&TLTのセットを調達し、なんとか皆さんのレベルに追いついたが、見てみると皆さんその殆どのアイテムは新調して間もない雰囲気だった。中には逆キャンパー、極太フラットキャンバーという代物も有り、これが病みつきになって手放せないらしい。しかもやたらと軽い。

自分はどちらかと言うと用具に無頓着な方だが、実際履いてみるとファットスキー&TLTのコンビネーションの魅力を痛感する。ラッセル時には沈み難くトップは浮きやすく、ラッセルを続けても板が軽く疲労が軽減されてスピードは上がる。

まだ余り滑りこんでいないのでまだ板に載せる重心が分からず、今一つタイミングの取り方も遅れてしっくりこないが、浮力が付いてスピードが出やすくターンのきっかけも掴みやすい。テールの抜けの良さはツインチップのポケロケには敵わない様だが、トップが適度に柔らかくなって沈んでも雪面に載り易く、南東北特有の湿った様なパウダーや、春先の難儀な悪雪でも板を回せる様な気がする。

八甲田や八幡平のような軽い雪質は知らないが、月山・朝日連峰の標高500~1300m程度のパウダー狙いでも有効で、もっとエリアが拡大してマニアックな人には面白いだろう。特に、昨年のような豪雪のシーズンになるとその威力が発揮される。

今迄は板の重さがネックなっていたファットスキーだが、軽くなってくるとシーズン当初より春スキーまで対応が可能になり、ゲレンデ以外だったらこれ一本で何処でも楽しめるだろう。逆に、カービング板やセミファット板の存在価値が薄れた様だ。ただし、飯豊・朝日や鳥海山など、厳しい主稜線や山頂を目指すならクトーや歩行アイゼンが欠かせない。

結局、この日は姥沢のリフト下駅で姥ヶ岳はあっさり諦め、姥ヶ岳への尾根を上がってから南西斜面の樹林帯を下って石跳川を目指した。まだやや藪がらみの斜面ではあったが、気温がやや高い割には良質な雪質で、今シーズン初めてのパウダーランを満喫出来たのは幸運だった。

登り返してもう一本狙う元気なAさんとOさんに別れを告げ、ロートル隊は石跳川をさっさと下って後は温泉を目指すのみ。ただし、雪不足で支流の沢が埋まりきらず渡渉には難儀した。

















【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌

        飯豊 朝日 蔵王 吾妻連峰 月山 鳥海山など、東北南部の山で
        山スキー 沢登り 山歩きなどを楽しんでいます。
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