今シーズン初の村山葉山は生憎の天候模様だったが、駐車場に着いてみると見たことのある車が1台だけあって既に出発した後だった。先行者は村山葉山の主であるAさんペアだと直ぐ分かったが、身支度を整えて有難いトレースの後を追うがかなり先を行っている様子だった。
積雪は例年並みで既にこのエリアもパウダーの本格シーズン入り となり、昨日のトレースも残っている様でお客さんも結構入っている様子だった。風はないが小雪がちらついてやや気温は高めだが雪は意外と軽く、ブナの急斜面もトレースがしっかりしていて登りは楽だった。927mピーク先からのトレースはなく、Aさんペアはどうやら南東方向の尾根筋を滑り降りたようだった。
ある程度の視界はあるが小雪交じりで天候は今一つだが、さらに尾根を進んで1030mピークまで足を延ばしてみる。好天ならば眼下には素晴らしい光景が飛び込んでくるはずだがそんな事もなく、一人で南面・北面に飛び込む勇気もなく、下り坂の天候という理由を付けて今回は退却と決め込む。
下り始めるとAさんペアが上がってきて有難いお誘いも受けたが、頭の中にはおいしい蕎麦屋とあったかい温泉がチラつき、すっかり心は折れて一目散に東斜面を下って大鳥居に戻った。気温が高めで下はみぞれ気味の状態だったが、東斜面はノントラックの斜面を十分満喫しながら下り、村山葉山独特の浮遊感とスピードを味わえて来た甲斐も有った。
所要時間 4時間45分 気温 0℃ (1030mピーク)