昨年、先代が残した杉の山林を昨年森林組合に間伐してもらった訳だが、雪のない冬に作業を強行した為、金属キャタピラ付きの運搬車に作業道が酷く壊されてしまった。
最近の伐採作業は機械力に頼る荒っぽい作業が普通になり、整備していた作業道は荒れ放題となり、排水不良も重なってみる影もない状況。
担当者にクレームを入れて今回の作業となったが、山林の管理は作業道が整備されていないと疎かになり、山林の価値が低下する事になるので環境の維持管理は重要なのです。今回は補助金に頼った作業道の開設と間伐だったが、結果的に山林の環境が酷く荒らされてしまった印象がある。作業道を開設してもその後の保全に手間も金もかかりそうだ。
40年前と比べると杉の木の土場売渡し価格は1/4以下となり、利益が出るどころか経費倒れで林業自体が成り立たちにくい。
建築の様式や仕様が昔と変わって木材の需要が激減したのが主な原因だが、稲作と違って国が輸入材の流入に歯止めをかけて国産材を保護する事もなく、素材生産者は全く票にならない為政治家の関心の無さも大きな原因と見る。
樹齢60年~80年の伐期を迎えた杉の木だが、いまだに何時かは陽の目を見る時代が来る事を信じて細々やっている次第です。