雨宮日記 8月13日(火) 仕事はしてなくても心が惑う…
今日も日本列島全体も世界も異常気象なようで、高知県で4日間、40度以上とか、上海でもとか…。
ぼくも,則子さんも、暑いのでうっかりして、今日午前10時から近くのお宅を「生活相談」で訪問しなければいけないのを完全に忘れていました。午前10時過ぎに電話があって、慌てて,2人で家をでました。
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帰り、道端にクマゼミが「死体」でころがっていました。コンクリの上では可哀相なので、拾って、草むらの土の上に置いてあげました。
お昼前に家へ戻って、則子さんは昼食のおそばをつくって、ぼくは「智彦くん、消費期限の過ぎちゃう冷やし中華を作って」というので「はい!」と作りました。
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午後、録画した音楽番組で、リストの「鐘(カンパネラ)」を見ました。知らなかったけど、当時のアイドルであるリストは、自分の「アイドル」状態に満足せず、「作曲家」として認められようと、何回も「鐘」を書き直しています。
ぼくも,自作を何回でも作り直すべきなんですねえ。
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やっと、涼しくなった夜、10月はじめの講演「原爆と原発 ー核開発の戦後史」の準備作業を始めました。
ネットでアメリカなど核兵器開発国の、核実験史を追っていたら、なんだか、そういう{先進国」の精神・心の無残さ・破壊さ加減に、すごく激高してきました。
いま、則子さんが寝ているところにいって、そういう話をして、則子さんに鼻をかんでもらって、抱っこしてもらって、ジブンの心を静めてきました。
今から、冷静冷徹な科学的作業の再開です!則子さんの「一度、引き受けたんだから、つらくても、ちゃんとやりなさい」「地獄を作る人たちを明らかにしなさい」という鞭に答えないと。
もちろん、地獄の住民だからといって、地獄を「作った」人たちだけではありません。「後から住み着いた住民」もいます。
則子さんの言うのは、「この世の地獄」「日米原子力帝国」「核兵器=原子炉体制を創り維持してきた人たちとその心の中を世界に明らかにしなさい」ということでしょうね。