出張前にいろいろ書きます
後期研修先に大学病院選ぶ医師5割で横ばい-医学部長病院長会議「不十分な教育懸念」
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医療介護CBニュース 4月19日(木)22時21分配信
同会議の「地域医療に関する専門委員会」は、77大学を対象に帰学率を調査した。
森山会長は、帰学率の低迷を問題視し、「(後期研修先が)小さい病院だと、どうしてもスキルアップしていかないのではないかと心配している。大学病院に長くいろとは言わないが、どこかで1回通った方が、大人数でいろんな科のことを学べ、視野が広がる」述べた。
吉村博邦顧問(北里大名誉教授)は、給与だけで研修先を選ぶ医師がいると指摘。「しっかりと後期研修できる環境ですることが重要。大学だけがよいとは思わないが、このままでは、きちっと研修を受けていない医師が増えてくる可能性がある。本当はそれを把握して、ちゃんと後期研修を受けさせるシステムをつくることが大事」と述べた。
森山会長は、低迷する帰学率を上げる方策として、大学病院の充実した教育面の情報を各病院のホームページなどを通じて公表することや、給与の改善を挙げた。
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確かに指摘されている通り、待遇だけで研修先を決めている人もいると思う。まぁ、そのような人間は大学病院に行ったから十分な研修ができるとは思えないですが。
ただ、大学病院に行けば視野が広がるかと言えば、そうでもないのではないかと思う。どうしてもその医局のやり方、考え方になってしまい「視野が狭まる」ように思う。ある友人は「僕のいるところは○○大学の医局しかないので、医局同士の縄張り争いもないから調整とかは楽だよ」と言っていた。
本来は大学によってやり方が違うのを互いに学び合い、より良い「第3案」を作り続けていくのが最良だと思っている。仮に同じ情報があったとしても、地域や人物、そこで使用できる機材…さまざまな要素で同じやり方にはなっていかないと思う。
研究を見せ合えとは思わないが、臨床というものは情報を共有して、患者さんのため、国民のために尽くすべきだと(研修医のころから)思っている。
むかし、CBか何か雑誌の取材に答えたころもそう考えていたが、今も考えは変わらない。僕は臨床に関しては情報を共有、医局の横断化を目指すべきだと思う。その調整を行う組織は必要かもしれないが・・・
僕はもし各医局が横で連携して、大学病院の医局に所属していたらさまざまな大学に1年ないし2年、人事交流という名目で人を派遣し合い、そこからより良い臨床手法を作り出すようになれば、専門分野で頑張ろうと思っている人間は必ず帰ってくると思いますけどね。
僕なら帰りますものw
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。