新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医局に帰る医師は横ばい:変なプレッシャーをかける前に自分たちが変わるべきでは?

2012-04-19 23:23:49 | 医療

出張前にいろいろ書きます

 

 
 全国医学部長病院長会議は19日、2009年の医師国家試験合格者のうち、初期臨床研修を修了し、11年度に大学病院の後期臨床研修に進んだ割合(帰学率)が52.9%で、10年度の51.7%からほぼ横ばいだったとの調査結果を明らかにした。現行の臨床研修制度を導入する前は、7割を超える医師が大学に残留していたが、導入後の帰学率は5割台で低迷しており、同会議の森山寛会長(東京慈恵会医科大附属病院長)らは、十分な教育を受けていない医師の増加を懸念している。

 同会議の「地域医療に関する専門委員会」は、77大学を対象に帰学率を調査した。
 森山会長は、帰学率の低迷を問題視し、「(後期研修先が)小さい病院だと、どうしてもスキルアップしていかないのではないかと心配している。大学病院に長くいろとは言わないが、どこかで1回通った方が、大人数でいろんな科のことを学べ、視野が広がる」述べた。
 吉村博邦顧問(北里大名誉教授)は、給与だけで研修先を選ぶ医師がいると指摘。「しっかりと後期研修できる環境ですることが重要。大学だけがよいとは思わないが、このままでは、きちっと研修を受けていない医師が増えてくる可能性がある。本当はそれを把握して、ちゃんと後期研修を受けさせるシステムをつくることが大事」と述べた。

 森山会長は、低迷する帰学率を上げる方策として、大学病院の充実した教育面の情報を各病院のホームページなどを通じて公表することや、給与の改善を挙げた。

--------------------------------------------

確かに指摘されている通り、待遇だけで研修先を決めている人もいると思う。まぁ、そのような人間は大学病院に行ったから十分な研修ができるとは思えないですが。

 

ただ、大学病院に行けば視野が広がるかと言えば、そうでもないのではないかと思う。どうしてもその医局のやり方、考え方になってしまい「視野が狭まる」ように思う。ある友人は「僕のいるところは○○大学の医局しかないので、医局同士の縄張り争いもないから調整とかは楽だよ」と言っていた。

 

本来は大学によってやり方が違うのを互いに学び合い、より良い「第3案」を作り続けていくのが最良だと思っている。仮に同じ情報があったとしても、地域や人物、そこで使用できる機材…さまざまな要素で同じやり方にはなっていかないと思う。

 

研究を見せ合えとは思わないが、臨床というものは情報を共有して、患者さんのため、国民のために尽くすべきだと(研修医のころから)思っている

むかし、CBか何か雑誌の取材に答えたころもそう考えていたが、今も考えは変わらない。僕は臨床に関しては情報を共有、医局の横断化を目指すべきだと思う。その調整を行う組織は必要かもしれないが・・・

 

僕はもし各医局が横で連携して、大学病院の医局に所属していたらさまざまな大学に1年ないし2年、人事交流という名目で人を派遣し合い、そこからより良い臨床手法を作り出すようになれば、専門分野で頑張ろうと思っている人間は必ず帰ってくると思いますけどね。

 

僕なら帰りますものw

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと

blogram投票ボタン

それでは、また。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩田先生の意見:「抗がん剤は効かない」に関して

2012-04-19 22:54:01 | 医療

こんばんは

 

今、帰ってきました。とりあえず、明日から出張でしばらく不在にするのと、明日も早いのでいくつか紹介記事だけ書かせてください。

Twitterを始めてから、いろいろな情報が入ってくるようになりましたが、岩田健太郎先生が近藤誠医師の「抗がん剤は効かない」に関して意見を述べられています

http://georgebest1969.typepad.jp/blog/

僕は一昨年でしたでしょうか、患者さんから近藤誠医師の本を持ち出されて、いろいろなことを言われた経験があります。

それに抗癌剤を使用する医師ですので、状況状況によっては有効な手段となりうることは知っています

 

 

また、時代は変わっている。分子標的薬が次々と出てきているので、固形がんでも高い有効性を示すものは多々あると思います

 

先日コメントをくださっていたiwanakaさんのお母様は肺腺癌によるがん性髄膜炎ということでしたが、タルセバが効果を示しているようです。少なくとも以前であれば延命すら難しかったのではないでしょうか。

 

岩田先生のBlogを読ませていただいて、感銘を受けたので紹介させていただきます。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと

blogram投票ボタン

それでは、また。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイテムフェア(結婚式)とタキシード選び

2012-04-19 08:25:31 | 医療

おはようございます

 

今日はお休みをいただいて、結婚式のアイテムフェアに行ってきます

まぁ、選ぶのは奥さんに任せたいところですが・・・最終的に「いいと思うよ」というのが大事と・・・(笑

 

タキシードは奥さんのドレスが決まったので、こちらも選びに行きます。

 

ということで、もうしばらくしたら行ってきます

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと

blogram投票ボタン

それでは、また。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする