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ここは寺町二丁目 (静岡大火後の町名改悪で寺町の名は消滅、現在は駒形通一丁目の一部) の
感應寺 (かんのうじ) です。
10月13日は日蓮聖人の命日ということで
日蓮宗の寺院では10月12日から13日にかけ「お命講 (おめいこう:お会式とも)」が行われるようです。
特に盛大に行われる東京の池上本門寺(詳細はこちら)は、全国的に有名なようです。
ここ感應寺も戦前はかんざらし(万灯)をふりかざす行列が
現在の何倍もあったという境内で盛大に行われ
日蓮宗の門徒にかぎらず大勢の見物客でにぎわったということです。
現在では、ほとんど寺院の関係者だけで簡素に行われているようです。
したがって一般市民の間ではお命講のことはほとんど忘れさられてるいるようです。
12日の昼にちょいとのぞいてみると
写真のような飾り付けが施され、往年のこの季節の風物詩の片鱗をのぞかせていました。
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※戦前の感應寺のお命講については、渡辺茂男作「寺町三丁目十一番地(福音館書店)」に活写されています。
(文庫本では講談社文庫からも発行されています。)