京都の東山
南禅寺界隈には別荘群があります。
明治の廃仏毀釈で南禅寺の広大な境内地は
このあたりを工場用地にするという計画で
明治新政府に没収されました。
その後、工場用地としての活用はされないこととなり
この用地は富裕層に売却され
今日の15邸の別荘郡が形成されることとなったのでした。
そのなかのひとつが清流亭といわれるお屋敷です。
もちろん非公開なのですが
このお屋敷は東側の道路に面した部分(50m以上あると思われます) が前庭となっていて
そこにはシダレザクラが道路に沿って植えられています。
ちょうどそのサクラが満開となっていて
その見事さにこれを目当てにここを訪れる人も
多いようです。
廃仏毀釈は不幸な出来事ではあったのでしょうが
こうしてサクラを楽しめるのも
そのおかげというのは少々皮肉なことながら
なかなか“おつ”なものです。
15邸の別荘郡のうち
現在京都市が管理している旧山縣有朋別邸の「無鄰菴(むりんあん)」のみ
一般公開されています。
ただ、お役所の管理下なので庭の手入れが他の別荘に比べると
やや難があるのが残念です。(けっして手入れが悪いわけではありませんが)
そのほか碧雲荘(へきうんそう)と流響院(りゅうきょういん)が
公募抽選制で年に数回公開されることがありますが
応募倍率が10倍以上のようで難関のようです。
にほんブログ村
↑ 静岡県情報の人気ランキング