玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

学生さん!チョットお願い!

2005年06月16日 | ねったぼのつぶやき
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 我が家の庭には、比較的多めの樹木がある。普段から庭木の手入れは女である私の仕事である。実は先日も梅の木に登り、梅の実をもぎながら枝葉を切り詰める剪定をした。いつもなら捨て猫が梯子をかけたところで私が登るのだが、梅の木の高さから見て、私の背丈ほどの脚立でなんとかいけるだろうと判断して、捨て猫が昼寝をしている間に作業に取り掛かった。

 のっけからヤットの思い。枝の張り具合の都合で木の幹に登り、体を安定させるのが容易でないのだ。加えて梅の木はやたらと小枝が生えていてトゲ状になっており、服や頭に巻いたタオルがひっかかって、とても作業がし難く新しく生えた今年の枝は1メートルも伸びて、高いところや幹から遠いところの剪定は難儀である。それらをノコギリや、剪定バサミ、長柄バサミなどを駆使してヤッツケていく。

 艱難辛苦、悪戦苦闘、孤軍奮闘していた最中に・・・・ア~~ツ・・・・・ハ・サ・ミ・ガ・オ・チ・タ・・・・・・。

 木から降りようと何度試みてもムリ。足が全く脚立に届かない。おまけに長時間作業を続けていたので、足が疲れのせいでブルブル震える。この分ではいくら頑張っても降りられない。ここに至っては捨て猫を呼ぶしかない。「お父さん、お父さん」と呼ぶが反応がない。更に声を張り上げて呼ぶ。”全く未だ寝ているの!”と腹立たしくさえなってくる。さてどうしたものか?木の上にしゃがみこんだまましばし思案する。・・・・・そうだいい手を思いついた。

 通りがかりの2人の女子高生に、木の上から呼びかけた。「学生さん!チョットお願い!」 しかし、声はすれども姿は見えず、辺りを見回しながら戸惑っている2人に「ここヨ!うえ!うえ!さっきから家の中を呼んでいるけど気ずいてくれないの!そこのチャイムを鳴らして呼び出して!」とお願いした。彼女たちは事情を察し、笑いあいながらチャイムを押してくれた。しばらくはたった今の出来事を、賑やかに2人で語りながら学生さんは帰ったことだろう。私は私で思い出し笑いしながら残りの枝葉を切詰めた。

本文内の写真はクリックで拡大します。登った梅の木。

コメント
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