2日目はHARURU団体と共にワークショップを行った。同団体は約200名のボランティアのメンバーで構成されていた。マオヒ(タヒチ)文化では人間も自然の中の一つであると考えられていたが、植民地政策の影響で自然と人を区分するようになった。そこでマオヒ人として自然と共存しマオヒ文化の保護、自然の保護を目指して活動している団体であった。(定住地ではなく、国内外からの訪問者に対する研修場)
まず数人乗りのジープで、1時間余りかけて山、川を貫けタヒチ島の真ん中にある遺跡や聖なる場所「マエラ」に着いた。そこには祭事に使ったろう広場や祭壇ようのものが設えられていた。お祈りした後そこらに茂っている蔦やしだ様の草で首飾りになるレイや冠等つくり身に纏った。それから昼食用に皿を作りおいた。
ここは若者達の教育の場にもなっていて、宿泊できるバンガローも10ケぐらいはあったか。広場に屋根だけ葺いた頑丈な小屋が太い柱、テーブル、ベンチ、多人数に対応できるお勝手付きで出来ていた。その中で長老の話を聞き歓迎のゆったりしたダンスや若者達が奏でる民族調豊かなメロディ-を聞いた。(村人は砂利上を素足。私も真似たがムリ。かっては出来ていた筈?だが足はスッカリ退化)
タロイモを主体にした昼食は素朴な味で美味。近くにあった滝つぼ様の川では当地の若者や子供達が次々と飛び込んだ。日本からの訪問者には若い女性はいたが男性はいない。私達はグループの中でも元気のいい中年女性に「飛んでみて!」と声をかけたら、彼女、躊躇ってはいたものの遂にはエイッとばかり飛び込んで全員の喝采を浴びた。
最後には皆でタロイモの植え付けをした。地盤は石交じりで固く耕し難い。暑い土地柄だがタロイモは強いらしい。 やっと植え付けが終わると皆並ぶように指示された。最後にはこうするのだと発声と所作を習い、タロイモが丈夫に育つように双方が揃って掛け声をかけ神に祈願したのだった。