Boat上での語学研修はスペイン語と英語の2種類あり、有料(12万円)と無料の2段階あった。何れもレベル毎にクラス分けされているが、無料の20分は参加自由。有料は40分授業が毎日2コマづつ。週末や寄港日など除外して35日間あった。(GET Street)
有料コース受講者(約150人)は授業の他にも色々参加出来たのだが、ちなみに私が参加したのは有・無料の全コマ、専用のツアー4回、課外ではChat Withで先生との1対1の会話(15分)4回 、GET運動会、エコフェスタのワークショップ、ミュージカル(サウンドオブミュージック)、スピーチコンテスト等の準備、練習、発表とかなりの場面で担任以外の教師との接触も持てた方だった。勿論どのコースも大いなる勇を奮って参加したのは言うまでもない。(四苦八苦ながら会話。一緒にSound of Musicの準備)
教師は英語14名、スペイン語2名、コーディネーター2名の陣容だった。半分が初来日で半分はJET出身者だった。Boatに教師として乗船するのはハードルが高いと聞いたけれど、紹介記事をみる限り何れ劣らぬ才能の持主のようであった。多能多芸しかも若く元気なのだ。彼らとて初クルージング。ノルマ以外は自由で楽しんでいる風が見て取れた。(感極まっていたコーディネーターの2人)
スピーチコンテスト参加は自由だったが、本年は多く71名(受講者の半分)の希望者がおり、3部に分け2日がかり行われた。由美さんとKumarはこの日が一番嬉しく感激する日だと言い、各部の開会式と授賞式では感慨深げで感無量の表情をみせていた。 フーッ、フームと感激とも溜息ともつかぬ吐息を発し、深く息を吸い込みながら、順位は付け難いと言った彼の表情を思い出す。各部とも先生方の日本語のスピーチも多々あって倍楽しめたのだった。(PUNDUCKクラスの担当教師がスライドで生徒の紹介)
卒業式もコンテスト同様乗客も一体となって行われたのだが、担任が自分の生徒1人1人に卒業証書を渡すだけだが、教師としての思い入れがあるのだろう。 ダンスの舞台のある日は人一倍踊り狂っていたベルギー出身のデリックは、涙を拭こうともせず1人1人を抱きしめた。最もこの船旅を楽しんでいるように見えたデリックならばこそであった。教師の胸から離れない生徒もいて思いのこもった風景が展開された。