眩しいほどに明るい朝日を浴びてフランス領タヒチに接岸した。初日はバスに分乗して観光の要所とゴーギャン博物館を巡りながら島を一周した。乗客を案内するガイドさんは京都出身のスラリとした美しい日本人だった。 現地で結婚し子供2人と義父母と他の親族を含め同居中と。ご主人は観光バスの運転手だと言い、バスが合流した行き先でこちらが主人と紹介してくれた。(丘から見える海岸線とパンの木を案内するガイドさん)
現地に住み着いて更に理解する日常生活や文化の相違、感情の機微や折り合いの付け方など観光案内の中に織り交ぜて話し、でも「住み易いですよ」とサラリと語った。外国に行くと現地に住む日本婦人にガイドしてもらう事が多いが、彼女らは何方もその地のことをよく学び楽しんでいる風に見受けられるのだが、彼女も然りだった。(船着場の前広場に夜は屋台が出てルロットと呼ばれていた。手前の巨漢は圧巻)
バスは観光客を乗せて海沿いを走り青い海原、サーフィンに恰好の波、潮吹き穴を見せゴーギャン博物館と一周した。博物館にはゴーギャン特有のタヒチの女性を描いた絵画が一杯展示してあったが惜しくも本物はない。ゴッホとの軋轢、結婚離婚の繰り返し、フランスとタヒチの放浪、自殺未遂、病気と貧困を繰り返すうち四散したらしい。(浮世絵に習ったといわれる作品)
昼食は海に面したレストランで、南国特有の美しい花に迎えられご馳走を戴いた。今までのツアーは交流関係が多かったので、その夜は思い切って豪華にとディナーショウを予約していた。さるホテルの海にせり出した舞台と会場でタヒチのダンス堪能し、バイキング形式でディナーをタップリ戴いた。当夜の代金は〆て17000円。今回の旅行において最高にお金をかけた夜だった。(魚介類を使ったディナーと、最後は観客も舞台に上がる)