玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*夏の甲子園

2008年08月12日 | 捨て猫の独り言

  百日紅が今を盛りと咲き誇っている。夏の暑さにはその名の通りの紅い百日紅の花がいい。偶然手にすることになった山崎豊子の 「不毛地帯」 を3週間かけて読み終えた。視力の衰えに抗いながら分厚い文庫本4冊に取り組んだ。いくぶんか暑さを忘れることができた。夏の高校野球を愛する同級生のことをお知らせしたい。私も高校野球を好むが彼は私と異なり屋外派だ。

  彼の住居は甲子園から歩いて10分ほどのところにある。プロ野球にはあまり興味はない。春夏の高校野球には郷土鹿児島の応援に甲子園に駆けつける。乗り込むときはその日の全試合を見届けるのが常だ。以前は準々決勝4試合がまとめて一日で行われていた。その日の8チームの中から必ず優勝校が出ることで人気の一日であった。郷土校の有無にかかわらず準々にはよく出かけたものだ。現在は準々4試合が2日に分散されているので残念だという。

 この夏テレビの映像を見て気になることが起きた。バックネット裏の最前列にいつも同じ顔の男性の一群がいるのだ。あの男がいつもの席に陣取りいつものように延べ時間にして膨大な時間全国にその姿が放映されている。若くはない。日に日に日焼けしていく様子がわかる。もっともそんなことに注目しているのは私ばかりかもしれない。今回は郷土校の初戦の時に彼はたまたま我が家を訪れていた。そこで初戦は共にテレビ観戦になった。郷土校の第2戦はもちろん甲子園に出かける。最前列のあの男たちを調べて報告してもらうことにした。

 そしてつぎのメールが届いた。かの面々は1,600円x17日(27,200円)の通し切符を入手している。バックネット裏席を目指す人は早い人で朝4時ごろだと想像していたが違っていた。なんと連日徹夜で並んで席を確保しているのを知って衝撃を受けた。夜10時ごろ甲子園球場で彼らを見かけて解ったことである。一致団結して並び風呂など交代で出かけているものと思われる。それにしてもあの年齢でまるまる一日太陽の下で過ごすことを続けるのだから恐れ入る。絶対にあの席には座れないと全面降伏した。そこで明日13日の第4試合(鹿実ー報徳)の観戦方法を思案中である。

コメント
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