風のささやき 俳句のblog

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晩涼を蹴鞠のごとく君の下駄【季語:晩涼】

2014年07月05日 | 俳句:夏 時候
浴衣を着て隣を歩く人は
足元も合わせて可愛い鼻緒の下駄をはいていました

その姿は夏の夜の暑さを涼しげな物に変えてくれます

実際のところはノースリーブの洋服よりも
暑いのではと思うので(どうでしょうか?)
単純に僕の目から入り込む印象です

そうしてその人が歩く度に
大地から解放されて軽く空中に投げ出される下駄

その下駄の周りには涼しさが纏わりついて
その見えない塊を軽やかに蹴り続け遊ぶように
その人は歩いているように見えました