風のささやき 俳句のblog

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カラス二羽デコイとなりぬ梅雨の町 【季語:梅雨】

2020年06月13日 | 俳句:夏 天文
朝になっても
前の夜から降り続いた雨は
やんではいませんでした

空には重い雲が居座ったまま
外に出るのも億劫に感じられます

それでも出かけなければいけないと
いつもの仕度をして
傘を持って玄関を出ました

そうしてエレベータのところまで歩いて行くと
大きなカラスが二羽
廊下の塀のところにとまって
身を硬くして雨宿りをしていました

人には驚くことがないのか
僕が近づいても飛び立つこともなく

じっとして動かない様は
まるで模型の鳥のようです

こうして間近でカラスを見ると
やはり大きいものだと関心しつつ
時間のない僕はエレベーターに乗り込みました