風のささやき 俳句のblog

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薄藍の舞う影静か秋の蝶 【季語:秋の蝶】

2020年08月22日 | 俳句:秋 動物
小さな茶色の羽の蝶が
柔らかな秋の陽ざしの中で
空を舞っていました

時々は花にとまり
静かに蜜をすい
それから次の花に渡っていくのですが

自分の力で舞うというよりは
風に流されているような頼りなさです
体の力も尽きてきているのでしょうか

その命が長くはないことを伝えるように
羽ばたく姿が地面に落とす影も
どこか薄い色をして
哀れな感じを覚えさせました


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