風のささやき 俳句のblog

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学び舎も冬待つ日々やまたたく間 【季語:冬待つ】

2022年11月05日 | 俳句:秋 時候
子供たちの中学校の
コートを買いに行きました
これからの寒さに備えてです

入学後には初々しさも
残していた子供たちも
すっかりと中学生らしくなり
気が付けばもう冬
本当にあっという間だなと思います

先日、学校公開の日に
授業風景を見に行ったのですが
すっかりとその生活にも馴染んで
楽しそうにしていました
授業には身は入っていなかったのですが

今は期末テストを控えて
少しは勉強をしています

名前を 【詩】

2022年11月03日 | 

「名前を」

# 1

金色の涙を流せと
秋が命じたから
木々はそれぞれの色に
葉を染めて
一斉に風に散らすのだ
ハラハラと
時折は乱舞 千々に乱れて

何故にそんなにも従順に
従う必要があるのだろう
秋の声に しかし僕らは
その声を 内なるものとして
宿している 自分を知ることになる

# 2

それは寂しさ以外の
何物でもない
終わりを実感として
足音として確かに
耳にする僕は

あなたの名前に 殊更に
すがりたくなる
あなたの名前だけが 暗闇に浮かんで
その名前を ささやく
まるで 水の中に
引きずられるものの あがき

# 3

けれど その人の名前を呼ぶこと
そのためにどれだけの
長い時間を耐えて
透き通った声で
何も求めず
呼びかけることができるのか

求めるとしたならば
その最上の笑顔
ただ嬉しく笑う

それは 白いカサブランカの
香りがする

その瞳に 見入りたい
けれど 僕の声はしわがれて

# 4


人はそれぞれの戸口に立ち


それは戸口を
激しく打ち鳴らす


その入り口に人は迷い


その訪れに人は冬支度を始める

できることならば成熟の秋として
戸口を金色に染め
金色の微笑を浮かべ
金色の羽根を生やし
金色の心をあなたに捧げる
捧げ尽くす
ただそれだけを喜びとして

# 5

何も言わずに
側にいてくれる人の温かさ
そのありがたさに 頭を垂れる

泡になって消えてしまう
僕をこの世につなぐ
その名前を

まるで初めて
呼びかけるように
呼ばせて欲しい

嬉しい
笑顔が
愛しく
眩しく と


眼差しが優しくなると知っている君の笑顔に接する毎に 【短歌】

2022年11月01日 | 短歌
好きな人といると
自然と自分の眼差しが優しくなります
その笑顔に接していると
こちらまで、嬉しくなったりして

その優しくなったまなざしを通じて
見えてくるものも
心に柔らかく感じられるものが多くなり

きっとその人を通じて
自分の頑なな心が感じ取れなかった世界に
目が向くようになるのでしょう
それも嬉しいことです