風のささやき 俳句のblog

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きな臭き言葉ばら撒き、君の無知、僕の無知とが火花散らして【短歌】

2024年05月07日 | 短歌

年を重ねるにつれ
自分が何も知らないことを痛感します
勉強はしているつもりなのですが
何故こんなにも無知なのだろうと
自己嫌悪に陥る機会は増えているような気がします

それでもプライドだけは高くなっているのか
議論をしていても思わず
自分を守ることを優先してしまい
人の話を聞かずに主張をしてしまいます

当然、相手も自分と似たり寄ったり
無知な者どうしが
自分を守るためにする議論は
何も生み出すことはないですね

そんな刺々しい言葉を吐いて
不機嫌になっている自分に
また自己嫌悪に陥ったりします
悪循環です


蒲公英や猫の額に点描す 【季語:蒲公英】

2024年05月04日 | 俳句:春 植物

駅の階段から見下ろせる小さな空き地
少し前までは何かがあったはずなのですが
それがすっかりと思い出せません
僕の記憶も当てになりません
ここの所、自信を持ってもの覚えが悪いと開き直れます

その空き地は春になり自然と緑に覆われて
その中に幾つかのタンポポが花を開いていました

猫の額ほどの小さな緑の空き地に
映えるタンポポの黄色
草の緑だけであれば、きっと立体感のない
のっぺりとした感じになっしまうのでしょうが
いいアクセントとなって
雑草の緑を引き立てていました


会話【詩】

2024年05月02日 | 

「会話」

随分とおしゃべりが
上手くなった赤ん坊
どこの国の言葉か分からないけれど
その得意げな顔が可笑しくて
うなずいて話を聞く

でも 大人の会話も変わらない
一生懸命に聞いても
分からない言葉がたくさんで
分かったふりをして頷くばかり

微笑めない会話には食傷気味だ
君とのおしゃべりが一番だよ