「BN 1568」と言えば、泣く子も黙るコレクターズ・アイテムの一枚。その一つ前、と言うと・・・・・・・・
C・フラー、BN・初リーダー作‘THE OPENER’（1567）
パーソネルは、
Curtis Fuller（tb） Hank Mobley（ts） Bobby Timmons（p） Paul Chambers（b） Art Taylor（ds）
1957年6月16日 録音
PRESTIGEに初リーダー作を録音した後と雖も、レーベル「初」となれば、威勢のいいナンバーをTOPに置くのが常套なのに、敢えてバラードからスタートさせ、B面のTOPにも。しかも、モブレー抜きのtbカルテットです。こうしたプログラミングはBNの中でも異例ですね。フラーの素質を見極めたライオンの慧眼と言うべきでしょう。
同じ編成で、ほんの二ヶ月前にロリンズのオールスター・キャスト‘Vol．2’（1558）があり、注目度は低いけれど、秘かに愛聴されているファンは少なくないのでは。
A-3、その名の通り、エスニック・フレーバーを効かしたO・ペティフォード作‘Oscalypso’もいい、ラストのガーシュインの‘Soon’では、まるでココアのような温かな懐かしさに包まれる。
全編に亘り、ティモンズの衒いのないpがイイ。
‘A Lovely Way To Spend An Evening’、「素敵な夜を」、なるほど。
所有する盤は、RVGの刻印がない再発のUA盤。 b、dsはやや存在感が薄いけれど、シビアに聴かなければ、tb、ts、pはそれほど悲観するほどではありません。オリジナルはエッジがしっかり立っているのでしょう。
こってりとコーティングされたオリちゃんが欲しい、それも美品で。1、2度、出会いがありましたが、カヴァの4角がやられていました。
ストライプがハッキリし、黒潰れしていない。ライトの照りも、タバコの煙もリアル。
出来れば「Vol.3」（1583）も欲しい。準オリでも構わないけど。
耳の劣化に、間に合うかな？（笑）
特に「すごい音」というほどでもなかったかと。
ジャケ写は鮮明で見応えがありました。
アルフレッドライオンがどういう基準で契約アーティストを決めたのかは
よくわかりませんが、フラーは非常にラッキーでした。
後世のジャズファンにこんなにも愛されるのですから。
マイナー・レーベルの悲しさで、大物、大物に成りつつあるミュージシャンと契約できるほど資金に余裕が無かったのでしょう。基本的に新人を育てる方針だったと思います。
当時、フラーの他にも同じようにデビューしたミュージシャンがいましたが、ライオンはフラーにそれなりに「確信」を持っていたのでは。過程、結果はともかく、パウエルのセッションに呼ぶ位ですから。
BNの他、PRESTIGE、SAVOYにハード・バップ作品を集中的に録音できたのは、フラー自身にも、日本のジャズ・ファンにとっても幸せだったと思います。
探さないと聴けません10年位未聴、未聴と言えば去年10月にキャノンボールMG-36110
年末にユーロピアノトリオ年始には以前モアさんが再発でも良いと言ていたVSOPのJR”ぜ〜んぶ”
聴いてません！我ながら、どうなっているんでしょう（笑）
毎度話は変わりますが、BSさんアベンジャー共々お元気そうで何よりです。
私の車も去年9月に車検で過去２回は陸運持ち込みでしたので今回はディーラー6年ぶりに
プロに点検調整してもらいました、走行7万ここ数年は距離が伸びませんタイヤもまだOK
いつもは車検毎に1セット変えでしたので助かりました、まぁ１年ずれるだけですが...
BSさん
「いえいえ、9年目に入ります...」私の記憶違いでなければ10年目では
購入時期が同じだったような？
所有盤は、恐らく同じと思います。下の画像はネットから拝借しましたが、あまりの違いに愕然としました。
自分も、以前と比べレコ聴きは減っていますが、今冬は寒く自宅に籠りレコ聴きの時間が増えたような・・・・・・
AVEになってから、まったく車いじりしなくなり、「やれる所は自分で」というCLASHさんの愛車精神にすごく頭が下がります。
AVEが我が家に来たのが2008年ですので、これを1年目とすれば、確かに10年目でしたね。
今日もゴルフで高速を飛ばしましたが、まだまだ快調でした。お互い可愛がって乗り続けましょう。
僕は東芝の国内盤と、東芝が直輸入したUA盤を持っていますが、直輸入の方が、タバコの煙などいくらかはっきりしています。僕の直輸入のものは、お持ちのものと同じかもしれません。
オリジナルへのこだわりはありませんが、ハードバップ期の名盤は、レコードでほしいので、CDに買い替えたものを、買い戻しています。国内盤ではありますが、ジャケット、音ともに雰囲気が出ます。レコード売るんじゃなかったと後悔しきりです（笑）。
シールドされた東芝・直輸入盤で、同じですね。
未発表、発掘音源は別として、その時代の音楽は、その時代のメディアで聴くのが、やっぱり、理に適っているのでは。フラーとアナログ、相性はピッタリですね。
少しずつ取り返しましょう（笑）