・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

花粉症

2012年03月23日 | つぶやきの壺焼

 桜には実を結ばない類があるという。

桜が、花粉症の元凶にされて嫌われることがないのは、実を結ぶための花粉を拡散しないからだろうか。
類と書いたのは、種としたのでは実を結ばないことに矛盾するではないかと、ふと気になったからである。
「しゅ」と「たね」とは、つながりはあっても違う言葉だから別にかまわないのだが、漢字にはひと目で意味のわかる便利さと、違うものを混同してしまう不便さもある。

花粉症は人類の生物機能退化の証だと思っているが、一方で創造機能も進化しているから、それで均衡が保たれている。
生物機能退化といえば、近ごろ転び方の下手な子供が増え、すぐ鼻の骨を折ってしまうという。
せっかく立って歩きはじめたのに、転ぶと危ないからといつも手を引いて歩く。車の来ない道や広場に出てもずっと手を引いている。転びかけると手を引っ張り上げて着地前に止めてしまう。だから転び方を覚えない。
転ぶと危ないのではなく、転ばないと危ないことが後に起こるのに親が気づかない。
危ないから歩かせないという阿保げた創造機能が働いて、小さいうちから車椅子、電車の中まで車椅子という珍現象を、みななんとも思わなくなる。
珍現象といえば、電車が止まっているのに、降りるときホームにしっかり足がつくまで車内の縦棒につかまっている人をときどき見かける。降りてしまえばさっさと歩き出すのがまたおかしい。

創造機能進化は、医薬産業には貢献する。
「皆さん毎年春が近付いたら、症状の出ないうちに、お医者様に診ていただきましょう。お薬も早く飲みましょう」

そのうちに無花粉花が広く植えられ、花粉症予防エステに予約待ちができ、また逆に、耐花粉性育成のための花粉園ができるかもしれない。