あなたの医療費は去年これだけかかりましたよという通知が、毎年桜の花の頃に来る。
封筒の色は桜いろ、ちゃんと時季に合わせてある。
この通知をどう見るかは人それぞれだが、被保険者全員にこれを配ることにどれだけの意義とどれだけの効果があるのだろうか。
説明を聞けばいくらでも聞かせてくれそうだが、言いそうなことがわかっていては説明を聞いていることにならないから、それはむだ。
こういう見方もあるだろうというのを2例あげてみる。
▲こんなにかかっているのに、支払ったカネはこれだけだった。ありがたい。
▼これだけしか診てもらっていないのに、ずいぶん保険料が高い。もっと足しげく病院に行こう。
医療にかかる費用を節約していこうという気持ちは、この手紙を見ても起こりそうにない。