ドクターイエローと呼ばれる新幹線特別列車があります。
JR新幹線の線路、架線、信号などを、走りながら検査する診断列車です。
これを見ると幸せになれるというので、出会いの方法を「まとめ」にしようというサイトもあります。
開けては見ましたが、項目だけで、記事は何も出てきませんでした。
この「まとめ」を見るにも何か秘法があるのでしょうか。
ドクターイエローにどうすれば出会えるかなど、ネットで流せば、わいわい人が押しかけます。
そこでは、見たときの幸せ感などはどこかに行ってしまうでしょう。
ダイヤ予測オタクもいるそうで、それはそれでまた楽しいのでしょう。
新幹線に大事故が起きないのは、こうした広い裾野を持った診断機能が、うまく働いているからに違いありません。
人の集まるところで、命を奪われるような事故がしばしば起きます。
そのときに、器物の操作の仕方など枝葉の先のことを真っ先に考え、責任を取扱者個人に押し付けていたのでは、「気をつけなければ」のひとことで終わってしまい、何も改善されません。
システム全体で、裾野の広い診断機能が作られていくように頭を働かせなければ、同じ事故が、いつかどこかでまた繰り返されることになります。