球を扱う競技は興行になりやすい。
人間らしいところがあるからか。
猫でもイルカでも、球にじゃれるのは人間がそうさせているので、猫やイルカが球を求めてのことではない。
競技には、人間らしさを競うものと、人間の能力を超えることを競うものがある。
大勢の参加者や観客を集める力は、人間らしさを競うものにある。
サッカーの人気は、巧みな技、長続きする力、論理もかけひきも含めた智恵、人間らしさというよりも、人間臭さを見て楽しめるところにありそうだ。
サッカーの基礎練習の第一は、人間らしく歩くことと言った人がいる。
球を追うのでなく、球の来る場所に先に行き、待ち構えていて次の行動に移る。
そのために人間らしく走るには、まず人間らしく歩けなければならないということなのか。
背が丸まったり、肩を振り回したりする、人間以前の動物の歩き方では、おどしにはなっても勝ちを得る効き目はないらしい。