運転の自動化は事故を減らすでしょうか。
アルゼンチンで公開された交通機関の実態映像には、運行中の列車の運転席で、運転士がかばんから本を取り出し読書を始める様子が写っていたそうです。
前方を見ずに両手でスマートフォンの操作に熱中しているのもあり、運転用のレバーに手をかけたまま、完全に眠ってしまっているように見えるのもあったそうです。
座っているだけの運転士は、運転操作をさせなければ別のことをはじめるでしょう。
何もせずに見ている仕事ほど退屈なものはありません。
前方への注意のみへの集中など、長時間続けられるはずはないのです。
自動運転は、交替度数を減らして人件費を節減する目的以外に利点はありません。
何も起きなければ寝ていても大丈夫という環境に置かれた運転士は、異常事態が発生したときだけ神経を呼び覚ませと、難しい条件を要求されます。
操縦ができていれば、故障した飛行機も、森に降りて全員無傷という離れ業もできるのです。