キャラクターの名やデザインが、店や食べものの名前に使われて、それがあたると客を引き寄せます。
これはよさそうと、早耳、機転にものを言わせたとき、大成功となります。
店や食べものの名前に使う権利は、商標登録によって、早い者勝ちとなります。
早く認めさせたほうが勝ちというのは、ノーベル賞にどこか似ています。
キャラクターの名やデザインを考え、最初に作った人は、作る喜びを感じればそれでおしまいということになるのでしょうか。
いいえ、そうでもないようでした。
人が考えた名前の商標登録で、使用権を勝ち取った人に、それを考えた元の人が、別のところに自分で使いたいからと、念のために相談を持ちかけたら、利用料を寄越せと言われたという話があります。
考えた人には、立派な権利が発生していたのです。自分で考えたものを使うのにお金がかかるという負の権利です。この原理がおわかりになるでしょうか。