いま、住んでいるところから逃げ出さなければならない天変地異がやってきたとき、逃げるときに必要なものは、その場で気付くかもしれません。
しかし、逃げ出した先で一晩二晩過ごさなければならないとき、こういうものが要りそうだという智恵を、少し超えたところに、役に立ちそうなものがあるようです。
ひとつは「保温」もうひとつは「居報」です。
まず「保温」、体が冷えきれば、その先は天国か地獄かしかありません。
人間は、中心部の体温が35度より下がると危ないそうです。低体温症です。
平熱が36度より下の人はもっと低くても生きながらえられるかどうか、それはわかりません。
平熱と低体温症との関係のデータなど、あっても数が少ないでしょう。
低体温症から身を守るには、わきの下、股、胸を暖めるのがよいそうで、それには「使い捨てカイロ」、夏でも捨てずに非常用品の仲間に。
⇒ http://jump.cx/kairo
逃げれば待避所が待っていてくれるか、そうはいきません。
どこかに風を遮る囲いを作ったり、仮屋根をかぶせたり、そんなときに軽くて小さくまとめられる細めの丈夫な「ロープ」が役立ちます。ハンカチには別のだいじな役目があって、裂くのはドラマ用です。
「居報」は、救助のヘリやそこを通るだれかに「生きて居る」ことを知らせなければ、自分では動けないときに必要なことです。
居報は、光と音で、光るものは反射鏡、ごく小さいものでも遠くまで届きます。
色も光です。寝袋も、ニット帽も、タオルも目立つ色に、オレンジ色がよさそうです。
音は叩いて鳴るもの、電池式などはダメです。持ち主より電池の寿命が先に尽きます。
ほとけさまのおりんなどよさそうですが、いざというとき位牌と一緒に持てるかどうか。
今年の夏は、鉄製の風鈴を買っておきましょう。