XX学と呼ばれていても、学問である必要のないものにときどき出会います。
憲法学もその一つです。
憲法は、それを定めた国の、自国民との約束ごとです。
約束に学問は必要がないので、約束学という学問はありません。
約束ごとは、それが交わされた経緯とその内容がわかればよいので、学問の対象にする必要がないのです。
約束には、永遠に守るものと、期限付きのものがあります。
文章に記されたものもあれば、書かれてない約束もあります。
下手な文章の場合には、解釈が必要なこともあります。
国の約束ごとの解釈は、政治の課題で、学問の対象ではありません。
一週間ほど前に憲法記念日という何を記念するのかわからない日を送ったのを思い出し、憲法は学問の永遠の対象にするものではないと思い返したところです。