公園には役割がいろいろあります。
遊ぶところの公園と、遊ばずに静かにしているところの公園は、役割が違います。
一つひとつの公園が、役割のすべてを受け持つことはできません。
遊ぶところでは、遊びに夢中になれる環境が必要です。
遊具など遊ぶことに直接かかわるものだけのことでは、遊ぶ人の安全を保つことはできません。
車の通る道路に近ければ、車道と公園との間のどこかに、暴走車を食い止める施設がなければなりません。
ここの公園の管理者は公園の施設だけ、道路の管理者は道路の施設だけにしか、安心して遊べる環境について、たぶん考えが及んでなかったのでしょう。
行政に縦割りの区分があると、そこで仕事をする人まで、区分に合わせて脳を縦割りにしたかのような頭の使い方になってしまいます。
くさり一本では、車道から公園の砂場へ乱入する車は防げないという、ごく当たり前のことにどちらの管理者も気づいてなかったようなのです。