たいい。・・の話ちゃいまっせ。
からだのくらい。・・についてでおま。
くれぐれも・・・四十八手とかではございません。
・・・もうええから。ほんでなんですの?
いやなに。体位についてですわ。
・・・だから・・・なんですの?
いやなに。大切やなぁ。思います。
・・。なんかあったんかいな?
うまくいきましたんや。
ほう。なにがですか?
仕舞で終いがうまくつきましたんや。
ほう。なんの終いにどんな仕舞しはったんですか?
ははは。それが自分でも笑えるんですけどな。ははは。
ええことのようですな。わしにも役に立ちますやろか?
へぇ。立ちまっせ。教えましょか?
たのんますわ。ぜひ!
・・・喧嘩吹っかけられましてな。かみさんに。
それはもう鬼のような形相で。怖いでっせ。怒らすと。
怖いでっか?
そりゃもう。頭丸めた位ではおさまりまへん。
ほう!それで。
しかし。わし。だんだんと腹立ってきましてん。言われっ放しでっしゃろ。おまけにくそみそですわ。
ほう!それで。
堪忍袋の緒がプッツンきましてな。
ほう!ほう!ついに。・・手。手ぇ出しはったんですな。男の威厳で。
・・そう思いましてな。つかつかと歩み寄ったんですけど。・・自分でも不思議な行動にでてしもうたんですわ。
ほう!ほう!ほう! どんな行動ですか?
それがな。・・・つい・・・逆立ち・・したんですわ。
へ?へ?・・逆立ちて・・あの体操でいう倒立でっか?
はい。わし。倒立しながら。
お前!あんまりなこと言うと逆立ちしたるぞ!こらぁ!ぼけぇ!・・ちゅうて。
・・・・・・はははははは。威厳ゼロでんなぁ。
しかしや。さっきまで鬼か蛇かみたいやったんが。コロッと大笑いや。
わしも。怒っている自分があほらしゅうなりましてな。
ほ~う。なるほどでんなぁ。一気にわだかまり氷解でんなぁ。
へぇ。うまい事で来てまっせ。体位は。一気に血のっ気が下がりましたわ。
それで・・・その後どうなりましたんや?
もう笑い転げて。くんずほつれつ。四十八手。・・そのときの子が下の子ですわ。
やっぱり。その体位でしたか。・・・。
いやいや。倒立だけに 生まれた子は逆子でしたわ。
そんなアホな。
・・・・・・・。
体は名を表す。
位の妙。
南無煩悩大菩薩。