鶴や白鳥、鷺のたぐいの、大型水鳥達は美しい舞を見せる。
写真は桂川の白鷺だが、昨日私は淀川の大小弐羽の白鷺を長いこと眺めていた。
自然の中で鶴や白鳥の舞いを眺めたことはないが、鷺と同じように、単独の場合のそれは採餌の為の漁法の一つだろう。
魚を羽の傘で囲い追いたて、狙い済ましてついばむ。
この方法は、体力を使うのだろう。大人になった首の長い方はもっぱら抜き足差し足漁法で舞をしなくても魚を採る、それでは採れなかった体も小さく首も短いほうが、舞の漁法を始めたのである。
舞いながら採るその華麗さに私は見とれていた。
すると、後ろから何かが倒れ掛かってきた。
スタンドをしっかり止めてなかった我が自転車である。
私はなんだか、餌の気持がわかったと共に、もし頭でも直撃されたら一人舞うところだったじゃないか。と洒落にもならない感想を抱いたのである。