何を美しいかと捉えるかは、個人の勝手である。
モンペの愛おしさと、麦藁帽で隠された神秘と、くっついた草をとる手つきの艶やかさを、美しくないものと切り捨てることは神への冒涜である。
日差しの強さと、夏の暑さを感じさせない、冷色系のコーディネートが清涼感と統一感を与え、首周りのスカーフと同素材で縁取られた帽子のアクセント使いは、只者ではないセンスの香りを漂わせる。
子供を大きくうみ育て、丈夫で長持ちを予見させるその体型も、母なる大地と新鮮かつ滋養溢れる作物のイコン足りうる気高さ。
なるほど素人ではない。まねのできない年輪の具象。
もう一度いおう。
何を美しいかと捉えるかは、私の勝手である。