南無煩悩大菩薩

今日是好日也

私たちの地平。

2010-11-13 | 有屋無屋の遍路。

今朝トイレで新聞を読んでいたら、G20(20カ国首脳会議)の写真が載っていました。

各国の首脳のにこやかな集合写真の、その後ろに小さく標語らしきものが掲げてあり、そこに目が留まりました。

Shared growth beyond crisis

Shared growth 成長を共有、beyond crisis 危機を乗り越えて、おおむねそういうことが掲げてありました。

色々と頭に浮かびましたが、都合上あまりトイレでじっくりと思索するわけにも行かず、そこそこにけつをまくってしまいましたが、電車に揺られているうちに、昨日読んだ本に出ていた言葉が頭をよぎったので、書いておこうと思いました。



「その壱」
人々の問題意識はますます強まっていますが、努力するのは(自分ではなくて)隣人であることを欲しています。・・しかし、政治の役割とは、政治に「血と涙」が必要であるかどうかを予期して約束することであり、全ての問題を解決するかのように装ったり、目的地の変更に痛みがともなわないように思わせたりすることではありません。-セルジュ・ラトゥーシュ-

「その弐」
あらゆる時代は、それ自身の像を自らに与えている。時代の経験の全てを統一する何らかの地平を(それがどんなに虚ろで不確かな地平であろうとも)。-エルネスト・ラクラウ-

「その参」
社会の理想は実在しない。われわれが進むにしたがって少しずつ変化する地平線があるだけである。矛盾も緊張関係も無い完全に調和した社会など決して存在しないであろう。そのような社会があるのは墓場においてのみである。・・したがって将来世代がどのように生きなければならないのかを決めつけたりすることが重要なのではない。重要なことは、今日地平線として現れているものについて語り、それに向かって進む道筋を提案することに他ならない。-フランソワ・パルタン-

コメント
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