南無煩悩大菩薩

今日是好日也

共感のボーダーライン。

2014-07-28 | 古今北東西南の切抜
(photo/At Crash Scene of Malaysia Airlines Flight 17)

分離独立や内戦で痛ましい事故の起きている所は、ほとんどが先の幾度かの大戦における戦勝諸国や大国同士の思惑によって、それまでの民族や文化などの系譜を無視し権益の都合を優先し勝手に国境線を引かれたところだ。

かってある宇宙飛行士は「私は宇宙から地球を見たが、国境などというものは見えなかった」と語った。

アフリカ大陸の地図を見て、「こんなにまっすぐにひける国境なんてあるはずがない」といった社会民族学者もいた。

分離主義者というが、そもそももともとを考えれば分離統合されてきたものの再統合を目指してもいるとも言えるわけで、事はそう簡単ではないと思える。

もちろん私に立ち入ったことなどわかるはずもないが、見たこともない遠い国の知らない人々が乗った飛行機が自分たち国情のせいで、多くの犠牲を伴って、無残に自分たちの土地に落ちてきた、そこに立ち入った老婆の心情には多少なりとも共感を示せそうなのである。
コメント (2)
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