新型VMAXで、オイルポンプのリコールが出ました。たまたま店頭にあったアメリカ仕様の車両とデモ車(国内仕様)の2台が該当しました。
作業自体は、旧型ほど面倒では無く、クラッチ周りを外すとオイルポンプが交換できます。旧型は、仮に行なうとするとフロント側のエキパイを外し、オイルパンを外さないと作業できず、エンジンオイルも抜く必要がありました。

新型のクラッチ周りの分解です。基本的に、スリッパークラッチが追加された以外は、大体旧型と同じです。形と部品の配置が変わらなければ、中身も大体同じになります。

右下に見えるギアがオイルポンプ駆動用です。

旧型は、クラッチのプライマリー部分のセンターがブッシュになっていましたが、新型は、ブッシュとベアリングが入っていますので、最悪、この部分のみ交換できます。


オイルポンプの取り外し中です。
新型は、オイルパンとストレーナー、ポンプ、配管がバラバラに構成されており、クランクケース自体に直接配管があるため、旧型のような、Oリング劣化による油圧低下などは影響が無いようです。
交換後、オイルポンプにオイルが入っていないため、ギアを手で回し、オイルを吸い上げ、配管にオイルを回しました。吸い上げている手ごたえと、圧送している感じがあったのですが、その際に、クラッチプッシュロッドの繋ぎ部分のボールが押し出されてきました。気をつけないとオイルパンに落ちます。
後は、組んであったとおりに戻すだけですが、旧型よりは、部品にお金が掛かっていると思いました。
旧型だとシフトカムの送り部分は、ただのローラーだった所が、ベアリングになっていたり等、細かい部分にお金が掛かっています。
そういえば、新型は、水冷式のオイルクーラーが標準装備なので、さすがに、後付けの空冷式オイルクーラーは販売されないだろうと思いました。ラジエターも2個あるので、スペースがありません。そう考えると、新型は、旧型ほど社外部品の種類が出ないと思います。
| Trackback ( )
|