旧型Vmaxで純正の場合ですが、前後タイヤとフロントフォークの空気圧は、最低限、季節ごと(気温の変わり目)には点検した方が良いです。ベストは、乗る前に見ると一番良いです。しばらく前からタイヤ等は窒素の充填がありますが、単純にエアバルブを抜いて、そのまま入れなおすとタイヤの形のままなので、タイヤ1本分は、空気が入っており、窒素を充填しても約30%ほどは、空気が入っているので、酸素と水素は残っています。正しく行う場合は、タイヤを装着したままで真空引き後に窒素充填が良いと思います。また、抜けにくいといってもタイヤやバルブはゴムですので時間がたつと抜ける場合もあります。当店では、窒素充填器材が無いので、個人車は、乗る前に点検していますが、メーカーの指定空気圧は、空気を入れる前提で、タイヤの温度が上がって内圧が上がった際にちょうど良いようになっていると思います。(おそらく10%ほど内圧が上昇すると思います。)窒素を充填されている方は、内圧の変化が少ない分、最初に入れる窒素圧と温度が上がった状態の窒素圧を見て老いた方が良いと思います。(タイヤ表面が溶けるような温度で走行するような状態の場合は、その状態で内圧を測って適正値にした方が良いです。)
12か月点検でお預かりです。順次点検します。クーラントは、量の減少、エンジンオイル混入や漏れ等も無いので、平気そうです。
エンジンオイル交換中です。オイルフィルターは、中身のオイルは捨てますが交換は無しです。
キャリパーは、3カ所とも点検清掃のみです。
タイヤの空気圧は、前後とも低いです。リアタイヤは、溝が浅くなっています。また、空気圧が低い状態で走行すると接地面が増えますので、ハンドル振れの原因になり、接地面が平らな場合は、その接地面の真ん中より端が減りやすいので、段付き摩耗の原因になります。
エアクリーナーは、純正で、点検清掃のみです。ダイヤフラムは、作動は大丈夫ですが、1番気筒と3番気筒が少し回転していました。
応急処置で負圧検知用の穴を真下に向けてあります。(写真は、穴がズレている状態です。)
スパークプラグは、NGK製JR8Cで、点検清掃のみです。
バッテリーは、秋月電子扱いですので、電圧容量とも平気そうです。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
フロントフォークのオイルシールは、漏れや滲み、サビ等ないので、平気そうです。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチとも劣化はありますが、次の車検時に交換すれば大丈夫だと思います。変形していたステーを修正し、左側のハンドガードを装着しました。
最終チェックと試乗です。特に修理個所はありませんが、各空気圧や、各消耗部品は、日ごろ注意した方が良いと思います。無事、納車になりました。
2019.06.09 作業担当 ヤダ(矢田)