旧型Vmaxの場合、長く所有されている方が多いので、年々、少しづつバージョンアップされていることが多いです。ただ、外装パーツと違い、機能性パーツの場合は、カスタムの方向性を考えて選択しないとうまく機能しない場合もあるので注意が必要です。
車検と整備と一部修理、スイングアーム補強でお預かりです。作業が多いので、先に継続検査を行います。多摩陸事です。
グラブバーの前側のフレーム側の穴ですが、元々ネジ山が少ないので、グラブバー以外の物を装着したり、締めすぎるとネジ山が破損するケースがあります。左側は、ネジ山を修正し、右側は、ネジ山が無くなっていたので、ネジ山を再生しました。
この車両は、フロントフォークがインナーチューブ径が40mmの年式でしたので、以前、お客様が43mmのフロント周りを一式持ち込まれたので、フロント周りを換装しています。ただ、結構走行距離が行っていたようで、インナーチューブの摺動部が細くなっており、オイルシールが緩くなってしまうので、オイルシール交換後、1年ぐらいすると滲んできます。1年毎に修理するのも予算が掛かるので、今回、インナーチューブを左右新品にしてオーバーホールしました。
エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたので、今回は、点検清掃のみです。
エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。
バッテリーは液式なので、補水し、補充電です。車載での補充電も可能ですが、バッテリー液が減るので、定期的な補水が必要です。
補充電後の、電圧と容量です。まだ、平気そうです。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。
キャリパーは、点検清掃のみです。交換していませんが、ブレーキパッドが3カ所とも少なくなっています。
今回、スイングアームを溶接補強し、シルバーにペイントしました。ピボットベアリングは、グリスアップしました。今回外した部品類です。フロントフォークは、オーバーホールです。ホイールは、前後ともベアリングとオイルシール類の交換です。
最終チェックと試乗です。ホイールベアリングとインナーチューブを交換しているので、動きがしっとりしています。また、スイングアームを補強しましたので、リア周りのしっかり感が増しました。納車可能です。よろしくお願いいたします。
2019.07.13 作業担当 ヤダ(矢田)