旧型Vmaxの場合、ホイールを交換し、ラジアルタイヤを装着するケースが多いですが、ツーリング向けのラジアルタイヤでさえ、純正バイアスタイヤよりは、接地面積も増え、グリップも上がるので、足回りや、土台となるサス取付部の強化は行った方がより良くなります。ホイールを交換する場合、純正が、フロントが18インチ、リアが15インチですので、色々乗りましたが、フロントは18インチ、リアは17インチの方が安定しているので、乗りやすいです。
車検と整備でお預かりです。作業がたくさんあるので、先に継続車検です。多摩陸事になります。
エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。スパークプラグは、NGK製イリジウムプラグです。この車両は、点火系を強化しているので、イリジウムプラグが使用できますが、純正の場合は、アイドリングで失火しやすくなります。イリジウムプラグの場合、構造上、高回転で点火が安定している場合は非常に良いのですが、低回転で使用した場合で燃焼温度が低い場合は、先端が細いので、カーボンが付着すると失火しやすく、安定した火花を飛ばせる点火系が必要です。
エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、回転や作動不良は無いので、平気そうです。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。
キャリパーは、3カ所とも点検清掃のみです。フロントは左右ともMOSキャリパーで、リアは、旧型Vmaxのフロント右側純正キャリパーの移植です。リアブレーキは、足で使うことと速度コントロールが主な目的なので、剛性の低いキャリパーを使用しています。ただ、作動性は、4ポッドキャリパーの方が良いので、この選択です。新型もリアは、ピンスライドキャリパーの1ポッドです。
フロントマスターは左右ともブレンボラジアルタイプで、リザーブタンクは、一体型を使用しています。フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチの3カ所とも交換です。
バッテリーは、ゲルバッテリーでしたが、年数により新品交換です。
エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
フロントフォークはオーリンズ製正立タイプですが、今回、スプリングのレートを標準の7.5から7.0に変更してもらいました。フロントフォークは、以前オーバーホール時にインナーチューブをクロームメッキにし、アウター部分は黒アルマイト加工、キャリパーサポートを単品製作し、純正風にしてあります。
今回、タイヤ交換しました。銘柄は、ダンロップのロードスマート3です。ホイール(イグザクト)がフロント18インチ、リアが17インチのため、サイズは、110/80-18と190/60-17です。
最終チェックと試乗です。特に問題は無いので、無事、納車になりました。
2019.06.13 作業担当 ヤダ(矢田)